3.11から11年 教訓から学んだ「栄養」と「笑顔」届ける食事
徳島市地区赤十字奉仕団(徳島市婦人連絡協議会)は、東日本大震災から11年を迎え記憶の風化が進む中、今一度震災から学んだ教訓を振り返るとともに、「食」の支援を充実させるための炊き出し訓練を行いました。
食事に関わる取り組みは、新型コロナウイルスの影響で中止が相次ぎ、同奉仕団も3年越しの訓練となります。
避難所の一般的な食事は、発災初期ではパンやおにぎり、中・長期では揚げ物中心の弁当が主となるため、「油っこい」、「同じ食事の繰り返し」、「冷たい」など、食事から楽しみや喜びが失われ、心身の衰弱により災害関連死の要因にもなります。
本訓練では、食事の「提供」から「充実」へのステップアップを図り、食事に「栄養」と「笑顔」を届けるレシピに挑戦しました。
それが、「炊き込みご飯」です。
発災初期に不足する「エネルギー」と「たんぱく質」、「ビタミン」、「食物繊維」等の栄養素と、「あたたかさ」を合わせもっています。
ほぅら、美味しそうでしょう!
東日本大震災から11年、炊き出し訓練は一般的なものになりました。
しかし、避難所の「食」の現状に目を向けている人は多くありません。
食は、「命の土台」であり、「活力の源」であり、「心の安らぎ」でもあります。
災害は“待ったなし!”
日本赤十字社は、体の真ん中から、生きる力を支える活動を続けます。