災害対策 私たちが実現したい2つの取り組み
災害対策 私たちが実現したい2つの取り組み
日本赤十字社は、140年以上にわたり積み重ねてきた災害対応能力と組織力を誇る人道支援組織です。
苦しんでいる人々を救うため、広範多岐に渡る9つの事業を展開していますが、そのなかでも、広く世間に認知され期待されている活動が「災害から人々のいのちを救うこと」です。
日本全国に支部や病院を設置し、110万人を超えるボランティアを有しています。これらの特徴を最大限に活用し、日本赤十字社だからこそできる、いのちを救う活動を展開しています。
①救護対応能力のさらなる強化
【重点を置いて取り組んでいること】 |
日本赤十字社は、災害により被災した地域に、訓練された医師・看護師等のスタッフで構成される医療救護班を派遣し、救護所における医療救護、避難所の巡回診療、被災地内の病院支援等の医療救護活動を行います。
医療救護班は全国で約500班、都内には32班を常備し、災害時には発生場所を問わず迅速に駆けつけることができる体制を整えています。
また、日赤災害医療コーディネートチームを編成し、関係機関との連携や救護要員の活動調整等、活動を効果的・効率的に実施する体制も整えています。
近年の災害の甚大化・多様化に備え、私たちは救護実施体制の強化や災害対応能力の向上に常に取り組んでまいります。
災害時を想定した
訓練の継続実施
スムーズな医療救護を実施するための
救護資機材の充実
被災者に配布する
救援物資の整備
②地域防災力の向上 ~ひとりでも多くのいのちを救うために~
【重点を置いて取り組んでいること】 |
私たちは、永年に渡る救護活動の教訓から、災害からひとりでも多くのいのちを救うためには、日頃から災害に備え、自助・共助の力を高め、地域の防災力を向上させることが重要であることを強く学んできました。
日本赤十字社は、赤十字防災セミナーを通じて防災・減災の意識を広め、また、赤十字救急法等の講習普及を通じて、健康で安全な生活を守るための知識や技術の普及を進めていきます。
こうした取組みは、災害時にも大きな力となる赤十字ボランティア・奉仕団、また青少年赤十字メンバーという力強いパートナーと共に、一体となって推進してまいります。
地域の中でひとりでも多くの方が「救われる側」から「救う側」に回ることで、災害時により多くのいのちを救うことができると私たちは信じております。
町会等の自主防災組織に
向けた防災教育
学校に出向いての
災害学習プログラム
止血や包帯での手当ができる
救急法有資格者の養成
日赤と共に災害救護を行う
救護ボランティアの養成
地域奉仕団による
炊出し訓練
青少年赤十字加盟校の生徒による
災害時トイレ問題の理解促進