災害時にも安心安全なご飯を 赤十字奉仕団研修会を開催しました
令和4年、8月3日から降り続いた大雨は、新潟県、石川県、福井県に災害救助法が適用されるほどの「災害」をもたらしました。富山県内でも各地で想定を上回るような大雨が降り、床上、床下浸水などの被害があった地域は少なくありません。被災されたみなさまに心からお見舞い申し上げます。
気象庁では、今回災害救助法が適用された上述の3県に富山県を加えた4県を「北陸地方」と呼称しています。そう考えると、富山県に災害救助法が適用されるほどの広範囲で大規模な被害がなかったことは偶然でしかなく、災害は常に紙一重の状態ですぐそばにあるのだと実感しました。
富山県の赤十字奉仕団は、3年に一度、炊き出しをテーマにした研修会を行っています。今年度は、梅雨前の5月下旬から6月上旬にかけ、県内を4地区に分けて開催しました。コロナ禍での開催となった今年度の研修会では、マスク、ゴム手袋、フェイスシールドの着用に加え、使いまわしを極力避けることなどの感染対策と、奉仕団が独自で炊き出しを行う際の注意点を伝えました。
炊き出しは「食」と直結する一方、マスクを外しての会話や食事は、新型コロナウイルスへの感染リスクが高いとされる行動です。安心安全で温かいご飯を被災者のみなさんへ。赤十字奉仕団は、コロナ禍でも災害時に備えた炊き出し研修会(訓練)を継続しています。