山口市阿東篠生地区で、防災・減災について考える講習会を開催
日本赤十字社は本年度「災害からいのちを守る」防災教育を全国展開するためのパイロット事業(調査研究事業)に取り組んでいます。
当県では、2月21日(日)、山口市阿東の篠生(しのぶ)地区において全国で6番目となる防災教育パイロット事業「防災・減災について考える講習会」を開催し、地域住民約80名が参加されました。
まず、自治会単位の6グループで、ディグ(災害想像ゲーム)という手法を使った災害図上訓練を行いました。参加者はテーブルに広げた居住区の地図を囲み、河川や道路、狭い路地など地域の構造や自然条件について色を塗ったり、自分の家や危険箇所、防災施設などにマークをしたりして、防災に必要な情報を「見える化」しました。
災害図上訓練で地図上の河川や危険地域を塗っているところ
地域のことをよく知る者同士が、色々な観点から話をしながら楽しい雰囲気で作業を進め、まとめとして、自分たちが家庭や地域でできる防災・減災のための取り組みについて全員で確認しました。
昼食は、山口市阿東赤十字奉仕団と山口県赤十字防災奉仕団の協力により、災害時の非常食炊き出しを行い、試食しました。
午後からは、山口赤十字病院の健康生活支援講習指導員を講師に、避難所で役立つ知識として、「リラクゼーション」や「毛布ガウン作り」などを実施に学びました。
相手の肩や背中にやさしく触れる「リラクゼーション」は、スキンシップを行うことで人とつながり、自然にコミュニケーションすることで、ストレスの緩和にも役立ちます。
リラクゼーションを通じてコミュニケーションをはかる
今回の取り組みの成果は、今後日本赤十字社が作成する「地域住民向け防災教育プログラム」に盛り込まれる予定です。