~東日本大震災から6年、 災害に備えて~ 日本赤十字社山口県支部災害救護訓練を実施!
日赤では「いかなる状況下でも、苦しんでいる人を救う」ために、災害発生時において、救護活動を円滑・適切に実施できるよう、日頃から訓練・研修を実施し、いつ起きるかもわからない災害に備えています。
東日本大震災発生の3.11に合わせ、山口・小野田の両赤十字病院および山口県赤十字血液センターの職員からなる救護班要員(医師、看護師等で構成)、山口県赤十字防災奉仕団約40名を対象とした訓練を行いました。
午前は、山口赤十字病院 的場副院長による国内外の災害救護活動についての講義が行われ、その後昨年発生した熊本地震の山口県支部における対応、日赤の救護員の役割について研修が行われました。
次に、基礎行動訓練では、救護活動における規律ある迅速な行動が、被災者からの信頼を得ることにもつながることを学びました。
また、救護所設営・救護資機材使用訓練では、負傷者の救護所となるテントの設営や、診察台やベッドとして使用できる折りたたみ式簡易型寝台の展開、無線や衛星携帯電話の使用方法などについて、実際に資機材を手に取り、手順を確認しながら取り扱いを学びました。
午後は、山口赤十字病院の救護員(DMAT隊員)の指導による、多数の傷病者に対しどのような対応していくのかを考える「トリアージ」演習、時系列で情報を管理する「クロノロジー」演習を行いました。
また、14時46分には研修を一旦中断し、東日本大震災で犠牲になられた方々に対し哀悼の意を表し、職員全員で1分間黙とうを行いました。
最後には、研修のまとめとして、佐波川断層を震源とした最大震度6強の地震が発生したという想定のもと、山口赤十字病院2個班、小野田赤十字病院1個班を被災地救護所に派遣し、負傷者役に山口県赤十字防災奉仕団員の協力も得て、負傷者の救護・搬送を目的とする、実践さながらの救護活動を訓練しました。
訓練を終えた参加者は、実際の災害時に適切な対応ができるよう、今後それぞれに自己研鑽に努める決意を新たにしました。