大韓赤十字社蔚山広域市支社との小学生相互交流事業を実施しました

支部主催の国際交流事業の一環として、韓国蔚山広域市支社との間で、青少年赤十字メンバーの相互訪問事業を実施しました。

この事業は両国の青少年赤十字メンバーが、双方の国を訪問することで歴史や文化、生活習慣に触れ、青少年赤十字の実践目標のひとつである「国際理解・親善」を深める目的で昨年から始まりました。

今年は小学6年生を対象に、8月1日から5日まで韓国蔚山広域市のRCYメンバー(※)を山口県で受入れ、9日から13日まで山口県のJRCメンバー(※)を韓国に派遣しました。

山口滞在中、韓国からの小学生メンバーは、赤十字施設見学、宿泊研修、日韓の文化紹介、ホームビジット、名所・旧跡訪問など、様々なプログラムを体験しました。

山口から韓国に訪問した小学生は、「最初は言葉が通じず、困ったこともあったが、サマ―キャンプやホームビジットなどで仲良くなった。韓国に対する印象も変った。これからは、もっと海外のことに興味をもっていきたい。」等と感想を述べていました。

(参考)青少年赤十字では、団員をメンバーと呼んでいます。(JRC・・日本の青少年赤十字 RCY・・世界の青少年赤十字)

山口県受入れ

平成29年8月1日(火)~5日(土)

○来県メンバー 

大韓赤十字社蔚山広域市こども赤十字メンバー  6名(小学6年生)

指導教師  2名

赤十字職員 1名

○行程

8/1(火)

来県 下関市および山口市内観光 歓迎式(山口県支部)

8/2(水)

小学校青少年赤十字トレーニングセンター参加(徳地)

8/3(木)

大内塗箸作成体験 県教育長表敬訪問 秋芳洞見学

8/4(金)

ホームビジット(山口市内の一般家庭訪問)

8/5(土)

帰国

8月1日(火)日赤山口県支部での歓迎式

ソ韓国蔚山広域市支社RCY本部長(左)から記念品を受け取る日赤山口県支部藤井事務局長(右)

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8月1日(火)国宝瑠璃光寺五重塔を見学しました。蔚山メンバーは、約500年に造営された五重塔に高い関心を寄せていました。また、午前中に下関市に立ち寄り、「海峡ゆめタワー」を見学しました。

日韓文化交流 (3)

8月2日(水)~3日(木)国立徳地青少年自然の家を会場に実施した、JRCメンバーのリーダー養成研修会に参加しました。県内から集まった小学生と共に宿泊して交流を深めました。

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8月3日(木)山口の伝統的工芸品として有名な大内塗箸作りにチャレンジしました。講師から指導を受け、約1時間で完成しました。

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8月3日(木)山口県教育庁 浅原教育長を表敬訪問しました。「日本の子供たちの夏休みの過ごし方」や「山口でのお勧めの食べもの」について子供たちから質問等があり、予定時間を超えるほど会話が盛り上がりました。

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8月3日(木)午後に美祢市へ移動し、日本最大規模の鍾乳洞である秋芳洞を見学しました。見学には、青少年赤十字支援団体である、賛助奉仕団員の方2名が同行し、洞内の主要な名所を案内しました。

日韓文化交流 (5)

このほかに8月4日は、ホームビジットで山口市内の一般家庭を2人ペアで訪問しました。

蔚山広域市へ派遣

平成29年8月9日(水)~13日(日)

○派遣メンバー 

山口県青少年赤十字メンバー    5名

指導教師 3名

赤十字職員1名

○訪問団

  学校名(所属)

職名(学年)

 氏 名

下松市立公集小学校

6年

牧野 咲月

下松市立公集小学校

6年

野口 藍

下関市立関西小学校

6年

安藤 琴音

下関市立関西小学校

6年

濱田 まつり

周南市立菊川小学校

6年

森重 元理

山口市立湯田小学校

校長

西本 隆

山口市教育委員会

社会教育主事

村岡 啓司

山口県立岩国商高校東分校

養護教諭

平田 奈奈美

日本赤十字社山口県支部

事業推進課長

飯塚 三陽

○行程

8/9(水)

福岡空港から出発 支社で歓迎式

8/10(木)

サマ―キャンプ参加(金海市)

8/11(金)

国立海洋博物館見学 日韓文化紹介

8/12(土)

ホームビジット(小学生宅に訪問)

8/13(日)

釜山空港から帰国 福岡空港

8月9日(水) 歓迎式(蔚山広域市支社)釜山空港より車両移動し、支社へ到着しました。3階講堂で歓迎式を行いました。

写真右)西本団長(湯田小学校長) 写真左)金蔚山広域市支社会長

支社歓迎式団長挨拶

歓迎式には、蔚山支社の職員および、青少年赤十字活動やボランティア活動の支援組織の代表者、RCY指導教師など、多数の出席がありました。

蔚山支社採用

8月10日(木)~11日(金)は蔚山広域市内の小学校RCYメンバーが集う「サマ―キャンプ」に参加しました。写真は、金海(きめ)市にあるテーマパーク内で、廃線になった鉄道を利用したレイルバイクに乗って遊んでいる様子です。

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お昼は、テーマパーク内のレストランで、「ビビンバ」を食べました。少し辛いと感じたメンバーもいましたが、全員が完食しました。夕食は、韓国のすきやきである「プルコギ」でした。韓国滞在中は、多くの伝統料理を堪能しました。

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午後からは、当地に存在した古代の伽耶の国の歴史を描いたミュージカルを鑑賞した後、木簡に将来の夢について描きました。JRCメンバーは、将来の自分を想像することが少し難しい様子でしたが、何とか完成しました。夜は釜山の青少年研修施設へ移動し、RCYメンバーたちと同じ部屋で宿泊しました。

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8月11日(金)国立海洋博物館を見学しました。朝鮮通信使船を1/2にした復元船の展示もあり、日本と朝鮮で、人や文化の交易が盛んに行われていたことを学びました。

釜山海洋博物館 (1)

午後から蔚山広域市支社において、RCY指導者・メンバーをまじえ「日・韓文化交流」を行いました。山口県JRCメンバーは、全員で「ふるさと」をリコーダーで演奏しました。

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将棋について駒を使い説明しました。日本の子供の代表的な遊びのひとつであることなども説明し、RCYメンバーも興味を引いていました。

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書道を習っているJRCメンバーが色紙に「夢」と書いて韓国の参加メンバーにプレゼントし、折り紙で「鶴」の折り方を教えました。韓国RCYメンバーからは、ビーズを使った「赤十字マーク」作りを教わりました。

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8月13日(日)最終日の朝、ホテルを出発前、ホームビジット先の家族が見送りに来てくれました。メンバー達は、たくさんのお土産をいただき、別れを惜しんでいました。

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今後も、両国の青少年赤十字メンバーの交流を通じて、相手国の文化・歴史・生活習慣等を学ぶと共に国際感覚を磨き、今後の双方の活動の充実発展や、将来を担うグローバル・リーダーの育成にもつなげることができればと考えています。