国際人道法セミナーを開催しました
平成30(2018)年1月17日(水)・18日(木)、小野田赤十字病院と支部にて、職員や赤十字ボランティア、青少年赤十字指導者等を対象に「日本赤十字社山口県支部 国際人道法セミナー」を開催し、2日間で120名が受講しました。
私たち一人ひとりが「人道」を基本原則とする赤十字の理念を正しく理解し、支部・病院・血液事業、ボランティア・青少年指導者がそれぞれの業務で活かすことを目的に、当支部では初めて実施しました。
講師の日本赤十字国際人道研究センター所長・日本赤十字看護大学教授の井上忠男氏から、ジュネーブ条約に加盟している日本は、国の法律で赤十字の啓蒙に努めると定められていることや、赤十字の標章はジュネーブ条約とその加盟国の法律により使用が制限されていること。また、国際人道法の違反が頻発し、戦争・紛争における民間人の犠牲者が増え続けていることなど、昨今の世界情勢を交えながら国際法と日本の法律を軸にお話しがありました。
国際法の観点から正確に人道について学ぶ機会となり、受講者は気持ちを新たに、これからも人道の実現に向けて赤十字事業に邁進する決意を固めました。
講義資料からの一部抜粋
【人道を実現するための赤十字の3つのアプローチ】
1. 法による規制・・・国際人道法を発展させ、守らせることにより戦争の犠牲者を減少させる。
2. 保護・救済活動・・・具体的な人道活動により人間の保護救済にあたる。
3. 教育・啓発活動・・・人道活動に当たる人材を養成し、将来の活動の持続性を図る。