【速報】トルコ・シリア国境付近で大地震が発生、日赤から2,000万円を支援

 2月6日現地時間午前4時17分(日本時間同1017分)、トルコ南東部のシリアとの国境付近を震源とするマグニチュード7.8の地震が発生し、その後もマグニチュード7クラスを含む多くの余震が発生しました。トルコ南東部及びシリア北西部の複数の州が激しい揺れに見舞われ、多数のビルが倒壊、これまでに両国合わせて4,300人以上の死亡と14,000人以上の負傷者が確認されました(日本時間2月7日14時現在)。倒壊したビルのがれきの中にはまだ多くの人が取り残されており、現地では懸命な救護活動が続けられているものの、今後被害者数は更に増える恐れがあります。

■トルコ赤新月社とシリア赤新月社が活動中

 現地では、地震発生直後から地元のトルコ赤新月社及びシリア赤新月社のスタッフとボランティアがそれぞれの被災地で懸命な救護活動にあたっています。

 トルコ赤新月社は、地震直後に24時間対応体制に切り替え、揺れの激しかったカフラマンマラシュ州、ガジアンテプ州、ハタイ州、アダナ州、オスマニエ州、ディヤルハルク州、マラティヤ州、アドゥヤマン州、シャンルウルファ州、キリス州などで、240人のスタッフと数百人のボランティアが、被災した住民への食料や水の提供、テントや毛布の配付、また全国各地で献血の受付などにあたっています。

画像 被災者に温かい食事を提供するトルコ赤新月社のキッチンカー©TRCS

 シリア赤新月社は、地震発生直後の午前4時30分に救急車27台を出動させ、緊急対応チームが懸命な救護活動にあたっています。これまでにハマ県、アレッポ県、ラタキア県、タルトゥス県などの崩壊した建物から212名を救出し、病院に搬送しました。また、同日中にタルトゥスの倉庫からハマ県、アレッポ県、ラタキア県に向けて4,900個のマットレスと9,440枚の毛布を含む救援物資を輸送し、避難する住民に配付しています。

画像 崩壊したビルの現場で救護活動にあたるシリア赤新月社のスタッフ©SARC

■国際赤十字が緊急アピールを発出予定

 トルコ赤新月社及びシリア赤新月社の救援活動並びに今後の復興活動を支援するため、国際赤十字・赤新月社連盟は、トルコでの活動に5,000万スイスフラン(約70億円)、シリアでの活動に2,000万スイスフラン(約30億円)、計7,000万スイスフラン(約100億円)の緊急アピールを発出することを決定しました。

■日本赤十字社から2,000万円を拠出

 日本赤十字社は、国際赤十字の緊急アピールに対して、トルコでの活動に1,000万円、シリアでの活動に1,000万円、計2,000万円の資金援助を決定しました。

また、シリアの首都ダマスカスに日本赤十字社の職員を派遣しており、現地のシリア赤新月社や国際赤十字の関係者と更なる支援について調整を進めています。

今後は、トルコ赤新月社及びシリア赤新月社、国際赤十字の関係者との調整を通じて、更なる支援活動を展開してまいります。

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