【速報2】トルコ・シリア地震:海外救援金の募集を開始
地震発生から3日が経ち、被害はさらに深刻化しています。これまでに、トルコ、シリア両国合わせて死者数は1万5000人以上と発表されています(トルコ国営放送、2月9日11時現在)。現地では、捜索・救助を最優先とした活動が続いていますが、残念ながらまだ多くの人が倒壊したビルのがれきの下に取り残されているとみられ、死傷者の数はさらに増える恐れがあります。また、厳しい寒さの中、避難している人々への温かい食事や毛布・ストーブの提供も必要とされています。
多くの建物が倒壊し、壊滅的な被害を受けている被災地(トルコ)©TRCS
連盟は資金援助要請を拡大
国際赤十字・赤新月社連盟(連盟)は、被害の拡大を受け、2月7日に発表した資金援助要請(緊急アピール)を約100億円から約284億円※に増額しました。最も被害を受けている地域の人びと計60万人の支援を最優先としています。
※内訳…トルコ約170億円(1億2000万スイスフラン)、シリア約114億円(8000万スイスフラン)
日赤はこの資金援助要請に対し、計2000万円の資金援助を実施しております。(【速報】トルコ・シリア国境付近で大地震が発生、日赤から2,000万円を支援)
トルコ赤新月社・シリア赤新月社の活動
現地では国際赤十字のサポートの下、トルコ赤新月社・シリア赤新月社を中心に救援活動を行っています。(2月7日時点)
■トルコ赤新月社
職員及びボランティア1200人以上が被災地で救援活動を行っています。これまでに、救援物資の配付、温かい食事などを提供しているほか、こころのケア、献血キャンペーンを実施するなど、保健医療のサポートも拡大しています。
・テント1903張
・毛布2万6929枚
・食料配給車77台
・日用品セット6000個
・キッチンセット6000個
・緊急対応車38台
・キッチンカー5台
キッチンカーによる食事の提供©TRCS
献血キャンペーンの実施©TRCS
■シリア赤新月社
捜索・救助チームが、被災地に救急車を出動させ救急医療を行っているほか、負傷者を医療施設へ搬送するなどの活動を展開しています。また、遺体の取り扱い、離散家族の支援など、赤十字特有の支援も拡大しています。
がれきの中の被災者を救出©SARC
負傷者の搬送©SARC
現在、被災国であるトルコ、シリアでは多くの人びとが緊急の支援を必要としています。赤十字は地域に根差したネットワークを活かし、被災地の最前線で支援を続けていきます。
「2023年トルコ・シリア地震救援金」の募集を開始
日本赤十字社は、この度のトルコ・シリア地震による人道危機を受け、国際赤十字が実施する救援・復興活動を支援するため、「2023年トルコ・シリア地震救援金」の募集を開始いたしました。現地の被災者に少しでも多くの支援を届けるため、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。
「2023年トルコ・シリア地震救援金」
受付期間: 2023年2月9日(木)~2023年5月31日(水)
使途 : 国際赤十字・赤新月社連盟の緊急救援アピール等に対する資金援助、トルコ赤新月社並びにシリア赤新月社による救援・復興活動、日本赤十字社による救援・復興活動等に使われます。