【速報】台湾東部沖地震:マグニチュード7.4の地震が発生 台湾赤十字組織の災害対応チームが救護活動を開始
大きく傾いた花蓮県市街地のビル。閉じ込められている人が多くいることが懸念される。(台湾赤十字組織ホームページから引用)
2024年4月3日午前7時58分(日本時間午前8時58分)、台湾の東部沖沿岸を震源としたマグニチュード7.4の地震が発生し、日本の沖縄県やフィリピン沖でも一時津波警報が発出されるなど、周辺国にも大きな影響を及ぼしました。
被害全体の把握には時間がかかるものの、震度6強を観測した花蓮県(カレン県)では市街地2つのビルが大きく傾くなどの建物の損壊被害や、プラスチック工場の倒壊、トンネル付近での大規模な土砂崩れや落石などの被害が報告されています。この地震は台湾においてここ25年で最大規模とされており、台湾消防庁によると、午後3時時点で少なくとも4名の死者と711名の負傷者が発生したと報告されていますが、今後状況が明らかになるにつれ負傷者や犠牲者が増加することも懸念されています。
地震の発生から間もなくして台湾赤十字組織の花蓮県の災害対応チームは、被災地への派遣準備を進め、発災から1時間半後には被災地域に出動。花蓮太魯閣(タロコ)渓谷で閉じ込められた人びとの救護活動を行いました。また、被災地付近の小学校運動場にテント20張を設置するなどの救援活動を展開しています。台湾赤十字組織の救援チームは、現在被害状況の把握に尽力し、緊急派遣・被災者支援に向けた準備を進めています。
日本赤十字社は、台湾赤十字組織に見舞い状を発出しました。引き続き現地の被害状況、また台湾赤十字組織の救援活動を注視し、必要に応じて支援を検討していきます。
花蓮太魯閣渓谷で閉じ込められた人びとの救護活動に向かう台湾赤十字組織の花蓮県の災害対応チーム©台湾赤十字組織
台湾赤十字組織の緊急対応チームがテント20張を設置©台湾赤十字組織