【速報4】台湾東部沖地震:地震から1週間、未だ続く行方不明者の捜索
2024年4月3日に台湾東部沖で発生した強い地震から4月10日で1週間が経ちました。震源に近い観光地である花蓮県の太魯閣(タロコ)渓谷では一時数百人が落石や土砂崩れの影響で身動きが取れなくなっていましたが、消防や台湾赤十字組織等が懸命な救助活動を続け、7日までに孤立状態を解消することができました。また、花蓮市では倒壊したビルの解体作業や避難所の支援などが進められています。
台湾赤十字組織花蓮支部の災害対応チームは消防と協力して太魯閣渓谷で行方不明者の捜索・救助活動を続けており、4月9日には5名の行方不明者のご遺体を運び出すことができました。現在(4月10日)までに、死者16人、負傷者は1,155人、行方不明者は3人となっています。今後も、行方不明者の捜索を進めていきます。
また、台湾赤十字組織の会長と職員は、負傷者が入院している病院等を訪問し、入院中の被災者の慰問に訪れました。
被災者の一人である林さんは、父を見舞うために花蓮市を訪れた際に地震に遭い、現在も左手首の骨折と脳震とうで入院しています。「地震が発生した瞬間にすぐに身を守る行動をとればこんなに大きなけがをしなくても済んだかもしれない」と発生時の様子を振り返りました。
また、地元で喫茶店を営む徐さんは、妻が落石で重傷を負い、病院に見舞いに訪れていました。「家族で営んでいた喫茶店は全壊してしまったが、息子が太魯閣にいなかったことが唯一の救いだった。皆さんからお見舞いの言葉をいただき、感謝している」と話しました。
台湾赤十字組織は、このような入院している被災者の方々に対して今後お見舞金を配付する予定としています。
台湾赤十字組織による捜索・救助をはじめとする救援活動、その後の復興支援活動はこれからも続きます。皆さまの温かなご理解とご支援をよろしくお願いいたします。
「2024年台湾東部沖地震救援金」
受付期間: 2024年4月5日(金)~ 2024年6月28日(金)
使途 : 台湾赤十字組織が行う救援・復興支援活動及び防災・減災事業等