海外たすけあいPOST

すべての人のいのちと健康と尊厳を守る。
赤十字は皆さまのご寄付のもと、
世界中で人道支援活動を行ってきました。
赤十字の支援を受けた人たちは、
いまどんな暮らしをして、
なにを望んでいるのでしょうか。
支援を受けた人たちの手紙を、
赤十字職員の解説とともにご紹介します。

「NHK海外たすけあい」とは?

この活動は、日本赤十字社とNHKが毎年12月に実施している募金キャンペーンです。
武力紛争をはじめ食料危機や自然災害など、世界では今この瞬間にも多くの人びとが様々な人道危機に直面しています。
私たちは、苦しんでいる人びとを救うため、それぞれの地域に根差した支援を続けていきます。

ルワンダ
ニラミサゴ・リベラタさん
水汲み場が繋ぐ未来と、家族の笑顔
新しい水汲み場ができ、歩いて5〜10分で安全な水が得られるようになりました。以前は2キロ先まで川や池の水を汲みに行かなければならず、子どもたちが学校に行けないこともありました。今は安全で十分な水を確保でき、嬉しいです。私の夢は、いつか自宅に水道が通り、家族が清潔で健康に過ごせるようになることです。
赤十字職員からのレポート
日本赤十字社愛知医療センター
名古屋第二病院 看護師
田中さん
ルワンダは経済成長が進む一方、農村部では貧困が深刻でインフラが未整備のため、安全な水が不足しています。特に私たちの支援地域では、水汲みは女性と子どもの仕事で、住民の半数が水汲みに1時間以上を費やし、子どもたちは通学の機会を失っています。汚染された水の使用で健康被害が生じるため、住民は家の近隣で安全な水を確保できるよう強く求めています。
活動の様子
活動の様子
日本赤十字社は、2019年よりルワンダ赤十字社と協力し、「ルワンダ気候変動等レジリエンス強化事業」の一環として給水設備を設置して住民の生活改善を支援しています。2024年に完成したこの設備により、水汲みの時間が短縮され、使用量が増加。今後は、子どもの復学や、女性の時間の有効活用が期待されています。
©URCS
ウクライナ
マリア・ペトリヴナ・
シュヴェッツ
さん
不安な日々の、心身の支えに
高血圧と糖尿病の治療が欠かせない私は、支援を受ける前、医師に連絡する手段も頼る人もおらず、不安でいっぱいでした。そんな中、赤十字の医師が定期的に訪問して薬を届けてくださり、体調だけでなく心の支えにもなっています。私の夢は、ウクライナに平和が訪れ、夫と健康に過ごすことです。
赤十字職員からのレポート
日本赤十字社
ウクライナ現地代表部 副代表
樋野さん
日本赤十字社は2022年10月からウクライナのイヴァノ=フランキウスク州で巡回診療を支援しています。6チームが都市部から通信電波の届きにくい山間の集落まで幅広く訪問し、避難民を含む住民の医療ニーズに応えています。長期支援が求められる中、ウクライナ赤十字社を中心に国際赤十字・赤新月社連盟などと協力し、最も適切な支援方法を模索しています。
活動の様子
活動の様子
イヴァノ=フランキウスク州の山奥の小さな診療所で展開する巡回診療チームを視察。
山岳地帯のイヴァノ=フランキウスク州では、医療アクセスが限定される地域に住む人びとが多くいます。診察を受ける機会に乏しい、必要な医薬品が調達できない、など切実な声が聞こえてきます。赤十字職員の医療を届けたいという強い信念が活動を支えています。
バングラデシュ
オバイドゥラさん
ケガの治療からバケツまで、私たちのそばに
竹を切る作業中に右手をケガしたとき、バングラデシュ赤新月社の診療所を受診しました。あとから感染症を起こしかけていたと聞きましたが、医師やスタッフのおかげですっかり治りました。ありがたく思っています。彼らが温かく迎えてくれたことも、印象に残っています。
他にも、生活が困っている際に、バケツや傘などの配布を受けられたことも嬉しかったです。
赤十字職員からのレポート
バングラデシュ赤新月社
ジョバエル医師
バングラデシュ赤新月社は医療サービスだけでなく、住居や生活必需品の提供など多岐に渡って支援しています。避難民の方々の将来の見通しは立っていません。世界では様々な国で紛争が起こっており、バングラデシュへの関心が徐々に薄れているので、少しでも多くの方に関心をもっていただきたいです。私は医師として刻々と変わるニーズに対応した、より質の高い医療サービスを提供したいと思っています。
活動の様子
活動の様子
彼らが避難してきた当初と比べて、住居や周辺環境は徐々に安定してきています。一方、豪雨などの自然災害の影響で、地滑りなどの被害だけでなく、水が汚染することで起こる下痢症やコレラといった感染症、また不衛生な生活に伴う皮膚疾患などにかかる避難民の方々が多くおられます。
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人道支援をみんなで知ることが、
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