初期研修
初期研修医の育成
「赤十字」を知る研修会、指導医の資質向上を目指す講習会の開催
【1年次対象の研修医研修会】
日本赤十字社 本社は、全国赤十字病院の初期研修医1年次を対象に、研修会を開催しています。
・救護の最前線で活躍する先輩医師の経験に触れる
『シンポジウム』
赤十字病院は普段の診療のほかにも、国内・国外で医療救護を行っています。
実際に現場で活動した医師から、その経験について直接話を聞くことができます。
平成29年度の研修会では、「赤十字でのキャリア形成」というテーマでシンポジウムを開き、先輩医師の話に研修医は耳を傾けました。
★参加した研修医の声★
「実際に救護活動に携わった先生の話はとても興味深かった」
「直接話を聞いて救護について興味を持ちました。今後医師として独り立ちした時に行ってみたい」 など
・全国の研修医と施設を超えた交流
『グループワーク』
全国の赤十字病院から集まった初期研修医が、10名ほどのグループとなり、テーマ別にグループワークを行います。
『意見交換会』
研修会後の意見交換会では、全国の研修医と交流できます。
普段かかわることのできない研修医と話をする貴重な時間になります。
★参加した研修医の声★
「院外の研修医と話す機会はなかなかないので、刺激を受けました」
「赤十字病院といっても、全国にはいろいろな特色を持つ赤十字病院があって、都心部や過疎地域など、さまざまな地域の赤十字病院でそれぞれ研修医が頑張っているということがわかり、励みになりました」
「全国に同じ悩みを持った人がほかにもいることが分かり、安心しました」 など
【指導医養成講習会】
研修カリキュラムの立案から評価、さらに研修医とのより良い関係づくりまで、指導医として求められる資質を磨く
『指導医養成講習会』
平成20年3月の省令改正で、指導医の要件として「プライマリ・ケアの指導方法等に関する講習会を受講していること」が必須となりました。
日本赤十字社本社では、平成18年から全国の赤十字病院で研修医の指導にあたる指導医を対象にした指導医講習会を年2回開催しています。これまで33回開催し、1,035人の指導医を養成しました。
講習プログラムには、研修カリキュラムを目標・方略・評価の視点で学ぶほか、「研修医へのフィードバック」等に関するプログラムが盛り込まれています。
『ロールプレイ』
参加者が、研修医役と指導医役になってロールプレイを行います。
それぞれの役を演じることで、研修医・指導医双方の立場を理解し、自らの指導医としての態度について考えます。