自分にとっての家族と思える看護を―伊豆赤十字病院―
赤十字病院には、介護老人保健施設を併設している病院が6施設あり、今回、その一つである伊豆赤十字介護老人保健施設グリーンズ修善寺で働く看護師の役割についてご紹介します。
介護老人保健施設(老健)は、リハビリテーションできる機能を持ち、病院と自宅の中間施設として位置づけられる公共型施設です。看護職員と介護職員等が協力して、入所されている利用者にケアを提供しています。
グリーンズ修善寺は、ベッド数100床、通いでの受け入れ定員が30名の施設で、近隣でお住いの約95名が入所されています。また、毎日15~20名がリハビリテーションに通われています。施設には、看護師12名、介護士34名、相談員2名、ケアマネジャ2名等が働いています。
同施設で働く看護師は、おひとりお一人の状態に合わせて食事介助したり、移動動作に合わせて排泄介助をしたり、褥瘡(床ずれ)の観察、予防のための体位変換やガーゼ交換などを主に行っています。
特に一緒に利用者の日常生活ケアを行っていく上で介護スタッフとのコミュニケーションが必要です。また、ご家族と看護師との話し合いの時間調整する相談員とも十分なコミュニケーションが必要になります。さらに、看護師は、利用者の方に健康管理についてのアドバイスをします。利用者本人のみならず、ご家族に対しても情報提供が求められます。良好な関係を築くことが大切になります。
やりがいを聞くと、「利用者の方がご自宅に笑顔で帰られるときに達成感があります。」とのこと。
「看護を提供するうえで伊豆赤十字病院が大切にしていることは?」と聞くと、「『食べること』できる限り最期まで口から食べていただきたい。また、看取りの時期におられる方には、苦痛のないようにかかわりたいと思っています。」と人道を掲げる赤十字病院らしい答えが返ってきました。
最後に伊豆赤十字病院の大切にしている看護について、原弘子看護部長に話を聞きました。
「当施設は、老健といえども、ここで最期を迎えられる方が大半を占めている状況です。地域の方々が望んでおられることを十分に理解し、支援していきたい。『人道』を追求する赤十字の職員として、人を大切にすることが大事です。自分にとっての家族、つまり、父や母と思えるような看護を提供するとともに、患者(利用者)さま、スタッフひとり一人を大事にしていきたいです。また、同施設内の病院と連携し、訪問診療・訪問看護にも今まで以上に力をいれ、地域に貢献できるように積極的に取り組んでいきたいです。」
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