よくあるご質問
- 赤十字の看護師は、具体的にどんな特色があるのですか
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赤十字の看護師は、一人ひとりが赤十字の精神である「人々の生命と健康を守り、人権を尊重するために、あらゆる状況下において、人間の苦しみを予防あるいは和らげること」を最も大切にして職務を遂行するということが、100年以上にわたって伝えられ、実践されてきました。
また、災害時の看護・救護活動に看護専門職者としての力を発揮できるように、その責務を認識し、日ごろから救護活動に関する訓練や準備を行っています。
- 赤十字では、どういう看護師を育てて医療や社会に貢献していこうとしているのですか
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赤十字の看護師は、病院や福祉施設での看護と看護教育施設での教育に従事するとともに、国内災害救護活動や国際救援活動にも参加しています。
また、血液センターにおける採血業務、さらには救急法、健康生活支援講習等の講習普及事業にもかかわっており、これらの活動を通じて人道を実践する"赤十字人"として、赤十字運動を普及していかなければならない責務があります。
- 他の学校や職場ではなく、日赤を選ぶメリットは具体的にありますか
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助産師、看護師が日本赤十字社を職場として選ぶ理由は、個人差があり、感じるものが違うと思われます。新人看護師は以下を選択理由に挙げる方が多いです。
- 継続教育システムの充実
- 全国的な医療事業の展開や国際救援活動への参加
- 高度な医療・看護の提供への関与
- 強力なスケールメリットの保持
- 自己の(看護)目標の達成手段とのマッチング
- 企業ブランドの高さと安定性など
- そもそもどうして日赤が看護師養成を行なっているのですか
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「日本赤十字社法」という法律に基づいて看護師養成を行っています。
日本赤十字社は明治期に博愛社病院(現在の日本赤十字社医療センター、東京都渋谷区)を設置し、救護看護師の養成を開始しました。以来、全国で支部病院を設立して、救護看護師を養成してきました。
これまで10万人を越える看護職者が世に出て活動しています。
- 赤十字施設で働く看護師は、どのように現任(継続)教育を進めているのですか
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日本赤十字社の医療施設等では看護職員の能力開発の仕組みとして「赤十字施設のキャリア開発ラダー」を導入し、一人ひとりの看護職員が自分自身でキャリアを開発していける体制を整えています。
また、新人看護職員の研修システムも整備し、新人看護師とともに教育に携わる看護師の教育体制の整備にも努めています。
看護管理者向けには、認定看護管理者研修を実施している「幹部看護師研修センター」を設置し、施設の種類、赤十字内外を問わず参加することが可能です。
また、糖尿病看護、認知症看護、慢性呼吸器疾患看護の認定看護師教育を行っている 「看護実践・教育・研究フロンティアセンター(日本赤十字看護大学武蔵野キャンパス)」、赤十字看護大学や大学院などの継続教育機関を多く有しており、自分の目標に合わせて学習することができます。
- 日本赤十字社の看護大とは、看護教育の中でどのような連携をとっているのでしょうか
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大学の本来の目的は「学」を習得していくところであり、看護職者が日常業務の中で、今以上の知識・技術の向上を目指す場合に、大学への編入や大学院で学ぶことができます。
また、赤十字の看護大学として、医療施設との講師の相互派遣や共同研究の場を作って、看護師の質向上において連携しています。
- 赤十字の看護教育施設に入学するにはどうしたらよいのですか、また働きながら学ぶことはできますか
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募集要項、入試日程および入学願書の請求方法については、それぞれの看護教育施設のホームページをご覧いただくか、直接お問い合わせください。
なお、日本赤十字社の看護教育施設はすべて全日制ですので、他の仕事をしながら授業を受けることは大変困難です。また、准看護師の養成課程は開設しておりません。
- 授業料等の経費はどのくらいですか。また、奨学金制度はありますか
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授業料や奨学金の制度は別々に設定していますので、それぞれの看護教育施設・都道府県支部・医療施設のホームページをご覧いただくか、直接お問い合わせください。
- 赤十字病院の看護師として働くにはどうしたらよいのですか
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全国にある赤十字病(産)院は、看護師、助産師等の免許取得者あるいは、翌年3月に看護師養成所等を卒業見込みの者を対象に採用試験を実施しています。
看護師、助産師等としての勤務経験がある看護師、助産師等に、随時採用試験を行っている病院もありますが、病院によって時期や試験内容が異なりますので、詳細については各病(産)院の人事担当者に直接問い合わせて「看護職員募集要項」を取り寄せるか、各病(産)院のホームページで確認してください。
- 保健師、助産師、看護師のそれぞれの役割の違いは何ですか
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それぞれの役割は、法律(保健師助産師看護師法)で定められています。
保健師
病気の予防や健康管理の分野を主に受け持ち、保健指導を行ったり医師の指示のもと診療の補助を行います。
助産師
お産の介助と、主として妊娠した女性に対して、妊娠から出産・育児まで、若しくは生まれたお子さんに対する保健指導を行います。
看護師
さまざまな病気や障がいなどのために不自由な療養生活を送っている患者さまや出産後の女性に対して、より快適に、より健康に過ごせるように援助することや、医師の指示のもと診療の補助を行います。
- 海外で看護師として救援活動などを行うにはどうしたらよいですか
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日本赤十字社では、さまざまな国際活動を担う人材を確保するため、海外派遣要員を養成するための研修に力を入れています。
看護師についても、看護師としてのキャリアを積みながら、国際救援に必要な能力を段階的に身につけるための教育システムを整備しています。
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