看護専門学校で学びたい
現在、全国各地に9の赤十字看護専門学校があり、学生が在籍しています。
赤十字看護専門学校は、赤十字の基本原則である「人道」に基づいた看護実践者の育成を教育理念としています。
赤十字の看護専門学校では、あらゆる状況下で、人間の苦痛を予防・軽減し、いのちと健康を守ろうと探求し続ける力や、人間の尊厳を確保するための豊かな人間性を培い、時々刻々と変化する社会のニーズに、どんなときでも応え得る看護を実践する基礎的能力を学生が身に付けられるよう、赤十字病院と一体となって教育・支援しています。
赤十字看護専門学校について
海外の紛争地帯や災害地域で苦しんでいる人々のために献身的に働いている、阪神淡路大震災や東日本大震災、熊本地震などで発災直後から迅速にたゆまず支援を続けている、そんな赤十字の様子を報道や映像で知り、自分も社会貢献をしてみたい、病気のみならず心身のケアまで行い、患者に温かく寄り添ってくれる看護師を知り、自分もこのような社会人になりたい、そんな思いから赤十字の看護専門学校を志した学生が全国にたくさんいます。
赤十字看護専門学校では、看護師として必要な知識や技術の習得に加え、1年生では「人権と赤十字」「赤十字看護論」といった赤十字の基本理念である「人道」を理解する授業が始まります。
その後、実際の災害発生を想定した災害救護演習を行うなど、3年間で赤十字活動の推進者として自覚を深めていくためのカリキュラムがあります。
また、病院行事への参加や地域のボランティア活動にも積極的に取り組んでいます。
国際活動のためには、「外国語」学習で英語のほかフランス語や中国語の授業があったり、海外との交流を盛んに行っていたりと、全国9校がそれぞれ、工夫を凝らしています。
赤十字看護専門学校では、学生一人ひとりがそれぞれの「理想の看護師像」に向かって努力できるよう、個々の学生に合わせて支援しています。
卒業生のおおよそ8割は、赤十字病院に就職しています。
赤十字病院では、「赤十字医療施設のキャリア開発ラダー」を導入しており、看護師として個々のキャリアアップの体制を整えています。
また、全国に91ある医療施設において、途切れることなくキャリアを継続することができるのも、全国規模の赤十字ネットワークが持つ強みでもあります。
卒業生からのメッセージ
【卒業年】令和4年3月
専門性のある看護を幅広く学べる
赤十字病院での実習は、急性期から終末期まで専門性のある看護を幅広く学べます。災害看護の演習は実際の災害を想定した救護活動を経験でき、貴重な学びになりました。
切磋琢磨できる仲間がいる
技術試験合格に向けて仲間と共に練習した日々は一番の思い出です。大変でしたが、今患者様に自信を持って看護技術を提供できるのは、あの日々があったからだと思います。
人間としての成長と貴重な財産を手にできる
赤十字看護専門学校は看護の知識や技術だけでなく、ひとりの人間として大切なことを学べる場だと思います。共に学ぶ仲間はかけがえのない財産になるはずです。
【卒業校】京都第一赤十字看護専門学校
【卒業年】令和3年3月
赤十字だから学べることがある!
家族が入院した際、療養に寄り添う看護師の優しさや看護の実際に触れ、看護を志しました。災害や国際救護活動など広い視野で学べる赤十字看護専門学校を選びました。
病院との連携で安心の学習環境
学校と病院の連携のもと、講義・実習では、知識や技術のサポートだけでなく、安心した環境で学習に臨むことができました。そのため、卒業後も人間関係や環境適応がスムーズだったと感じます。
赤十字活動を通して自己の成長を実感
赤十字看護専門学校では多種多様な赤十字の活動を身近に感じながら看護を学べるため、自己の看護観や価値観の形成、成長に繋がりました。