血小板抗原
血小板抗原(Human Platelet Antigen; HPA)
血小板にも赤血球や白血球と同様に、血小板に固有の血液型があることは、1959年のvan LoghemらによるZwa型、1961年のvan der WeerdtらによるKo型の発見から始まり、1980年以降、これまでの検査方法に代わる高感度な検査法の開発により、母児間の血小板型不適合による新生児血小板減少症(Neonatal alloimmune thrombocytopenia:NAIT)の症例から新たな血小板抗原が次々と発見されました。
1990年に国際的な統一的名称(HPA)が整備され、それぞれに付けられていた呼び方が整理されました。
これらの血小板抗原に対する抗体が輸血や妊娠により作られると、先のNAITの他、輸血後紫斑病等の輸血副作用の原因となったりHLAが適合した血小板を輸血しても輸血効果が得られないなどの症状がみられることがあります。