【帰国報告会】シリア難民の現状を報告~ヨルダンでの支援活動~
日本赤十字社は、中東地域において保健医療支援活動を実施しています。
シリアで発生した紛争による難民数は、1040万人(2011年)の1.55倍の1610万人(2015年)と増加し、その半数が18歳以下の子どもであるなど、現在も終息の兆しがみられません。また、その多くがヨルダンをはじめとするシリア周辺諸国へ流入しており、ホストコミュニティ(もともとその国に住む人々)へも大きな影響が出ています。
2016年4月よりヨルダンへ派遣され、約1年間にわたり地域住民参加型保健事業に従事した大阪赤十字病院の山井職員が、ヨルダンへ流入した難民や支援を必要としているホストコミュニティの現状と、その状況の改善に向けて国際赤十字が取り組んでいる活動を報告いたします。
■日時: 2017年4月10日(月) 15:00から16:00(開場は14:45)
■場所: 日本赤十字社本社(東京都港区芝大門1-1-3) 1階 クロスラウンジ
■派遣先: ヨルダン・ハシュミット王国
■派遣期間: 2016年4月28日~2017年4月9日(約1年)
■派遣者: 山井 美香(やまい みか:大阪赤十字病院 国際医療救援部 国際救援課 主事)
■派遣者略歴: 2009年にザンビアにおいて国際NGOの職員として保健医療支援事業に携わった後、大阪赤十字病院へ入職。国際医療救援部国際救援課へ配属され、ウガンダ・ハイチなどの国際的な人道支援活動に従事。
■事業概要: 国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)ヨルダン事務所は、2011年にシリアで発生した国内紛争開始当初から、シリア難民への支援をヨルダン赤新月社を通じて行ってきました。その支援の1つとしてCBHFA(地域住民参加型保健:Community-Based Health and First Aidの略称)事業を実施し、研修を受けた地域保健ボランティアが担当地域のシリア難民や支援を必要とするホストコミュニティに対して病気の予防・早期対応などの情報提供と支援をすることによって、少しでも健康な生活を送れるよう活動しています。