国際赤十字・赤新月社連盟 100周年記念 「創設への歩み」展 ~国際赤十字創設のアイデア発案は、"日本"でした~

日本赤十字社は、5月8日から本社(東京都港区)にて、国際赤十字・赤新月社連盟100周年記念「創設へのあゆみ」展を開催いたします。初公開となる、国際赤十字・赤新月社連盟(※以下、連盟)設立時の5大国代表の連署入り規約など、100年前の貴重な資料を公開し、創設にあたり、日本がどのような役割を果たしたのかをご紹介いたします。

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赤十字は、1863年の創設以来、紛争時の人道活動を行っていました。さらに、第一次世界大戦の終結を機に、紛争時だけでなく、平時でも災害や疾病などに対する支援の必要性と、その活動が国際条約に位置づけられるべきとする考えが議論され、連盟が創設されました。

今回の展示資料には、連盟設立前に開催された国際会議の手書きメモや、議事録等もあり、連盟の基本的な概念(アイデア)が、実は、日本人(当時日本赤十字外事顧問だった蜷川( にながわ ) ( あらた ) )によって示されていたことや、議論の過程を読み取ることもできます。

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日本赤十字外事顧問だった蜷川 新(写真中央)

※国際赤十字・赤新月社連盟とは
日本赤十字社を含む世界191ヵ国の赤十字・赤新月社の連合体でスイス・ジュネーブに本部がある。世界規模で、恒久的に平時における健康の増進、疾病の予防及び苦痛の軽減のために活動している。2009年から2017年まで、日本赤十字社社長の近衞 忠煇が、アジア初の会長として2期8年の任期を務めた。

【展示史料】
・5代表の連署入り規約 ・第1回連盟総会報告書 ・ポーランド飢餓、チフスのレポート掲載 ほか

【開催概要】
テーマ:国際赤十字・赤新月社連盟 100周年記念 「創設への歩み」
期間:5月8日(水)~31日(金)平日9:30-17:00 ※土日、祝日は休館
場所:赤十字情報プラザ(日本赤十字社本社内)東京都港区芝大門1丁目1番3号 ※入場無料
詳しくは、http://www.jrc.or.jp/plaza/をご覧ください。