モロッコ地震 日赤は3000万円の資金援助を決定
日本赤十字社(本社:東京都港区、以下「日赤」)は、9月8日に発生したモロッコ地震で、被災地での人道支援活動を支える国際赤十字・赤新月社連盟(以下「連盟」)の緊急救援アピール(資金援助要請)に対し3000万円の資金援助を決定しました。
日赤は、今後も引き続き連盟やモロッコ赤新月社、支援関係者と調整を図り、適切な支援を実施してまいります。
捜索・救助を行う赤新月ボランティア
モロッコ赤新月社によると、9月13日午前時点で、少なくとも死者2863人、負傷者2562人(うち1400人以上重傷者)が確認されています。
マラケシュなどの都市部では、余震による建物の倒壊などを恐れて路上に避難する人も少なくありません。一方、山間部の被災地へのアクセスが難しく、支援を届けることが困難な状況です。現地では懸命な救助活動が続いているものの、被害の全貌が明らかになるにつれて、死傷者数の増加が懸念されます。
モロッコ赤新月社の活動状況
モロッコ赤新月社は発災直後から被災地に入り、連盟、地方自治体などと緊密に連携を取りながら、各地の被災状況の把握に努めてきました。また、これまでに被災地周辺で赤新月ボランティア約230人が被災者の避難支援や応急手当、病院への搬送、献血の呼びかけ、心理社会的支援(こころのケア)などを展開しています。
被災者への応急手当
被災者の搬送
連盟の動き
連盟は今回の地震被害を受けて、モロッコ赤新月社の救援活動や今後の復興活動を支援するため、1億スイスフラン(日本円で約160億円)の緊急救援アピール(資金援助要請)を発出しました。
この資金により、今回の地震で深刻な被害を受けた地域の50万人を対象として、保健・医療支援や安全な水・衛生環境の整備、避難場所の確保や救援物資、食料、生活必需品の提供、生計支援、保護活動など、包括的な支援が実施されます。
日赤の動き
■3000万円の資金援助を決定
連盟の緊急救援アピールに対して、3000万円の資金援助を決定しました。今後も被災地のニーズに応えられるよう状況を注視しながら支援を行ってまいります。
■「2023年モロッコ地震救援金」受け付け中
受付期間:2023年9月12日(火)~2023年11月30日(木)
使 途:連盟、モロッコ赤新月社、日赤が行う救援・復興支援活動、防災・減災活動等。
詳 細:日赤WEBサイト(救援金募集ページ)
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/2023morocco/
<参考情報>
・日赤WEBサイト(モロッコ地震の対応等について)
https://www.jrc.or.jp/foreign_rescue/morocco_2023.html
このリリースについてのお問い合わせ
日本赤十字社 広報室(メディアの方へ)https://www.jrc.or.jp/media/