【令和6年能登半島地震】 避難生活で気を付けたい症状と予防のポイント
日本赤十字社(本社:東京都港区)は、石川県等に被害をもたらした令和6年能登半島地震に対し、全国各地から救護班を派遣して被災者の方々への医療救護等、支援を行っています。
未だに避難所では2万人を超える方々が避難生活を送っている(令和6年1月15日6時現在)ほか、ご自宅や車内での避難生活を余儀なくされている方々もいらっしゃいます。
長期にわたる避難生活は、被災者のからだやこころに大きな影響を及ぼします。特に、高齢者や子どもなどの「災害時要配慮者」は影響を受けやすいとされております。日本赤十字社では、日ごろから、災害時の避難生活で気を付けたい病気や症状、予防のポイントを伝える「災害時生活支援講習」を行っており、その内容の一部をご紹介します。
1 エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症、肺塞栓症)
避難所など限られた空間(スペース)での生活や車中泊などにより、からだを自由に動かせない状態が長時間続くと、血行不良により血栓(血のかたまり)ができ、腫れや痛みが生じることがあります(深部静脈血栓症)。
また、この血栓が肺の血管につまると、息苦しさや胸の痛みなどの症状を伴う肺塞栓症を引き起こします。症状は軽症から重度まで様々ですが、いのちに関わる場合もあることから、少しでも症状がみられたら速やかに医療機関を受診するようにしましょう。
2 生活不活発病
避難所での生活は、動くことが不自由な環境になりがちです。じっとしていると筋力、体力の低下を招くことにつながるので、できるだけ身の回りを片付け、動きやすい環境を作り、積極的に動きましょう。
このほか、日本赤十字社では、「こころへの影響と対応」や「避難生活が子どもにおよぼす影響」、「避難生活を乗りきるために知っておくと役に立つ技術」などをお伝えしています。
詳細については担当職員が説明いたしますので、この機会にぜひご取材ください。
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