10月15日「レバノン人道危機救援金」の受け付けを開始

~皆さまの温かいご支援をお願いいたします~

日本赤十字社(本社:東京都港区)は、この度のレバノン人道危機を受け、10月15日(火)から「レバノン人道危機救援金」の受け付けを開始いたします。
お寄せいただいた救援金は、赤十字国際委員会(以下「ICRC」)、国際赤十字・赤新月社連盟(以下「IFRC」)、レバノン赤十字社、日本赤十字社等が実施するレバノン国内およびレバノンからの避難民を受け入れるシリアなど周辺国とその他の国々における赤十字の救援・復興支援活動等に活用される予定です。
皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

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アッカーに暮らすレバノン人のアル・ダリさん一家。家は破壊されてしまった

1 救援金名称  
「レバノン人道危機救援金」

2 受付期間  
2024年10月15日(火)~ 2024年12月27日(金)

3 受付口座
(1)ゆうちょ銀行・郵便局
   口座番号 00110-2-5606
   加入者名 日本赤十字社(ニホンセキジュウジシャ)
   ※ 通信欄に「レバノン人道危機救援金」と明記してください。
   また、受領証を希望される方は、併せて「受領証希望」と明記してください。

(2)都市銀行
   三井住友銀行 すずらん支店 普通預金 2787803
   三菱UFJ銀行  やまびこ支店 普通預金 2105807
   みずほ 銀行   ク ヌ ギ支 店 普通預金 0623609
   口座名義はいずれも「日本赤十字社(ニホンセキジュウジシャ)」
   ※受領証発行をご希望される場合は別途ご連絡が必要です。
    詳しくは、弊社WEBサイトをご覧ください。 https://www.jrc.or.jp/

4 海外救援金の使途  
ICRC、IFRC、レバノン赤十字社、日本赤十字社等が実施するレバノン国内およびレバノンからの避難民を受け入れるシリアなど、周辺国とその他の国々における赤十字の救援・復興支援活動等

■レバノン人道危機の現状

レバノンの国内情勢は武装組織とイスラエルの衝突により悪化の一途をたどり、イスラエルと国境を接する南部に留まらず、首都ベイルートにまで及んでいます。現在の情勢は2006年以降最も深刻と言われ、レバノン保健省によると昨年10月以降2000人以上が死亡し、1万人以上が負傷したと報告されています(10月9日時点)。また、120万人以上の人びとが安全な場所を求めてレバノン国内やシリアなど周辺国への避難を余儀なくされています。近年、深刻な経済危機に見舞われているレバノンでは、食料や医薬品のさらなる価格高騰等、より一層の混乱が懸念されます。

20241011-742f58ce83e0175ca6d9e57116224621096227ff.jpegレバノン南部国境付近の様子

20241011-9ef04bbeed753c2c8dc409f13d983c4cc50e40ab.jpegベイルートに避難し路上で夜を明かす人びと

赤十字は、情勢悪化に伴う100万人を超える避難者等に対応するため、南部地域、ベッカー高原、レバノン山岳地域、ベイルート南部郊外等各地で支援活動を展開しています。

■各国赤十字社・赤新月社の対応

<レバノン赤十字社>

通信機器の連続爆発が起きた9月17日当初から、救急隊を出動させ、負傷者の捜索・救助活動、救急車での搬送等を行い、12万人以上に緊急医療サービスを提供しました。また、避難者に救援物資の配布も行っています。9月29日までの支援内容は以下のとおりです。

  • 救急車の出動:352件
  • 救急隊員の動員:1,215人以上
  • 避難者への食料配布:21,675セット
  • 衛生用品の配布:7,062セット
  • マットレスの配布:12,367枚
  • 毛布の配布:17,097枚
  • その他救援物資:99,234セット

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負傷者を搬送するレバノン赤十字社の救急隊

<パレスチナ赤新月社レバノン支部>

レバノンに暮らすパレスチナ難民の医療支援活動を行っています。レバノン支部の社屋も空爆で被害を受けるなど困難な状況ですが、9月17日には爆発の被害にあった方々への対応として、救急隊が出動。負傷者88人をパレスチナ赤新月社の病院へ搬送しました。医療物資の不足が深刻であるため、さらなる支援が必要です。

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救助にあたるパレスチナ赤新月社レバノン支部の救急隊

<シリア赤新月社>

レバノンからシリアへ避難する人びとも日に日に増えており、その数は24万人を超えました(10月7日現在、UNHCR)。10月4日には検問所周辺が攻撃され、道路が寸断されました。このような状況下で、シリア赤新月社は避難してきた人びとに対して昼夜を問わず支援を継続しています。

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シリアに逃れてきた人びとの支援にあたるシリア赤新月社のスタッフ

■ICRCの対応

影響を受けた地域の病院を支援するために医療物資17トンをレバノンへ空輸しました。これらの物資は、ラフィク・ハリリ大学病院やザーレ公立病院の外傷ユニット等において、戦傷や外傷の治療に使われます。また、レバノン保健省やレバノン赤十字社と協力し、負傷者に対する救命医療の提供を強化しています。

■IFRCの対応

レバノンでの支援を強化するため、中東危機に関する既存の資金援助要請(地域アピール)から資金を再配分し、さらに災害救援緊急基金(DREF※)からも緊急対応資金を拠出しました。IFRCは、これまでに救急車6台、移動式医療ユニット1台、外傷キット8トン、トラウマキット(緊急医療用品セット)33個、マットレス1万枚、毛布2万枚、食料1万セットを提供しました。
 ※DREF(Disaster Response Emergency Fund)

救援金についてのお問合せ

パートナーシップ推進部 Tel:03-4363-2056
(平日 9:00~17:30、土日祝日・年末年始は休業)

このリリースについてのお問合せ

広報室(メディアの方へ) https://www.jrc.or.jp/media/