dERU(国内型緊急対応ユニット)
大規模災害発生後、一刻も早く被災地における診療を開始することを目的として、dERU(国内型緊急対応ユニット)を整備しています。
dERUとは、仮設診療所設備とそれを運ぶトラック・自動昇降式コンテナと訓練された救護員、そしてそれらを円滑に運用するためのシステムの総称です。
資機材の総重量は約3トン、麻酔や抗生物質などの医薬品、エアテント1張、外科用具など医療資機材のほか、診察台、簡易ベッド、担架、貯水タンクなどが積載されています。
要員は訓練を受けた医師、看護師長、看護師、助産師、薬剤師らの医療要員と事務職員(基本構成14人)から構成されます。
同ユニットは、14人の職員で約1時間で立ち上げ、装備された医療資機材により1日150人程度の軽症・中等症程度の傷病者に対して3日間の治療が可能となっています。
その後は、被災状況により、医療資機材を補給することにより被災者に対する治療を継続することができます。
平成19年に発生した新潟県中越沖地震の際は、現地の地域医療が回復するまでの間活動しました。