高齢者の事故防止
家の中の事故
年をとるとからだの機能が低下し、転倒骨折、やけど、窒息などの事故を起こしやすくなります。
これらの事故は、命にかかわることもあり、また、転倒による骨折は寝たきりの原因にもなります。
事故は普段から気をつけることで予防できることが多いので、周囲の環境を整えるなどにより、事故から身を守ることが大切です。
事故を防ぐ家の中の工夫
転倒事故の多くは、敷居などのように小さな段差のあるところで起こっています。また、加齢に伴い暗いところでものが見えにくくなりますので、明るさにも十分気を配ることなどが大切です。
居室・廊下
階段
調理台など
トイレ
浴室
窒息の予防・くすり箱の工夫
年をとると食べものがのどに詰まりやすくなります。麻痺などで飲み込みに障害があるときは特に気をつけることが大切です。また、高齢者はいくつかの病気を持っていることが多く、くすりの飲みすぎや飲み忘れ、また、類似した容器のくすりにも注意が必要です。
窒息の予防
- ゆっくりよく噛んで食べる。
- 食べ始めるときや、固形物を食べたあとは、お茶や汁物をとるようにする。
- 詰まりやすい食品(大きい肉片、もち、こんにゃく、里芋など)に気をつける。
- 酢などの酸味や香辛料の強いものは、むせやすいので気をつける。