けいれん
けいれんは、全身にみられる場合と、体の一部にみられる場合とがあります。頭のけが、脳卒中、てんかん、中毒、熱中症や、こどもでは発熱などによって起こることが多く、まれに重い病気が原因のときもあります。
また、けいれんは突然の心停止の徴候の1つといわれており、特にけいれん発作の持病がない傷病者がけいれんを起こした場合は、症状がおさまった後、反応(意識)の確認を行います。
症状
- 急に手足を固くして突っ張る。
- 手足の筋肉が自分の意志とは無関係に収縮する。
- 手足に力が入らず意識を失うこともある。
- 呼吸困難となり、顔面は青く、チアノーゼが見られることが多い。
- おう吐・失禁する場合もある。
手当
- 衣服を緩め、楽に呼吸ができるようにします。
- 分泌物や嘔吐物で窒息の恐れがあるときには、回復体位もしくは顔を横に向けて気道を確保します。
- 発作時には倒れて体を強く打つことが多いので、全身、特に頭を打っていないかよく調べます。
- 保温します。
- けいれんの発作中、奥歯の間に割り箸、手ぬぐいなどを入れることは避けます。舌や口内をきずつけたり、舌を喉に押し込んだり、呼吸困難を起こすことがあります。
- 名前を呼んだり、ゆり動かして刺激を加えたり、無理に押さえつけたりしません。
- 急いで医療機関に搬送します。
※けいれんの原因の診断には、正確な情報が唯一の手がかりとなるので、以下のことを要領よくまとめて医師に報告します。- どんなけいれんが
- いつ(どんなときに)
- どんなところで
- どうして(どのようなことがあった後で)
- どんなふうに起こった
- どのくらい続いたか(持続時間)