赤十字施設やNPO法人キッズドアを訪問し高校生と交流  香港ユースボランティアが来日②

2月3日から7日、中国紅十字会香港支部のユースボランティア(以下、香港ユース)6人が来日し、スマイルチルドレンプロジェクト(※)のメンバーと共に、日赤の防災事業や社会福祉事業、日本の子どもの貧困問題について学習し、交流を深めました。

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血液事業について説明を聞く参加者

4日目の2月6日は、東京都内にある関東甲信越ブロック血液センターを訪問。献血された血液が輸血用血液製剤となって、医療機関まで届けられているかを映像や実際の工程を見学し、学びました。

午後は渋谷区広尾にある日本赤十字看護大学を訪問し、日赤の看護教育の歴史や概要についての講義を聞いた後、図書館を訪問。看護専門書が多く収蔵されていることに香港ユースは興味深い様子でした。

夜は、NPO法人キッズドアを訪問し、学習会に参加している高校生と一緒に英語を使ったアクテビィティ「English Drive」を実施。青少年赤十字防災教育プログラム『まもるいのち ひろめるぼうさい』の竹ひごタワーを実践しました。当日は、竹ひごを新聞紙に変え、限られた材料でタワーの高さを競争。まとめとして災害時のコミュニケーションや、レジリエンス(回復力)の重要性に触れました。香港ユースからは「日本の高校生と英語を使って触れ合うことができて良かった。災害時には年代を超えた協力体制が必要」と感想を語りました。

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チームで工夫し、高さを競った新聞紙タワー

最終日は、本社職員による日赤の社会福祉事業について講義を受講後、視覚障がい者支援施設である神奈川県ライトセンターを訪問。職員から「視覚障がいのある方と話をしてたくさん情報を共有してほしい。歩く際は一歩前を歩いてほしい。」と話をすると、参加者は熱心に耳を傾けていました。

本プログラムに参加した明治学院大学の渡辺真帆さんは「英語を使ってのコミュニケーションに少し苦戦したが、お互いの文化やボランティア活動について共有することができた。香港の学生の多彩なアイディアに圧倒される部分が多く、大変勉強になった。」と語りました。

今後も香港ユースボランティアと協働し、貧困の子どもたちに対する学習支援活動を展開していきます。

スマイルチルドレンプロジェクト(※)
現在、社会問題になっている子どもの貧困問題に取り組むべく、首都圏の日赤ユースボランティア11名で設立。NPO法人キッズドアとタッグを組み、子どもたちへの学習支援を行っています。

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