~全国における赤十字運動のリーダーとして~ 令和3年度赤十字ボランティア・リーダー研修会を開催!
日本赤十字社は、全国各地の支部で赤十字ボランティアを対象とした様々な研修会を開催しています。本社でも支部での研修を終えたボランティアを対象にした研修会を開催しており、その1つである「令和3年度赤十字ボランティア・リーダー研修会」を10月下旬にオンラインで開催しました。
赤十字ボランティア・リーダー研修会とは?
令和3年度は、研修効果を高めるため、以下のとおり奉仕団種で分けて研修会を開催し、各都道府県から合計49名の赤十字ボランティアが集まりました。
10月28日~29日 地域赤十字奉仕団及び特殊赤十字奉仕団員対象研修会
10月30日~31日 青年赤十字奉仕団員対象研修会
本研修会の目的は、赤十字の理念と活動の理解を深め、各都道府県における赤十字運動のリーダーとしての資質を向上させることです。さらに、赤十字マインドを持ったボランティアのリーダーとして、平時及び災害発生時に地域の人道的ニーズを捉えた活動を行う力を養うことも目的としていました。
この研修会では参加者に対して、講義内容から「気づき」「考えた」ことを研修会後に「実行する」ことを意識して受講するよう伝えています。
研修内容・当日の様子について
研修会は、支部指導講師と呼ばれる赤十字ボランティアと共に、目的等の検討から講座の組み立てや内容検討を行い、当日の講義も担当しました。
まず、「赤十字の基本方針と奉仕団活動」について伝えることからはじまりました。そして、奉仕団リーダーに必要な国際人道法などの知識や赤十字理念、リーダーの資質について学び、自身の赤十字への思いに立ち返り、日頃の奉仕団活動を振り返りました。
今年度は、初めてオンラインでの開催となったことから、集合型でなくても参加者同士の学びや理解が深まるよう、工夫して講義を展開しました。例えば、各講師は、投票機能やJamboard(画像のとおり、オンライン上で使用できるホワイトボード)等のオンラインツールを活用したり、ブレイクアウトルーム(オンライン上の小部屋)に分かれてのグループワーク等により、一方的な講義が続かないよう意識しました。
研修会を通し参加者は、ニーズ(ボランティアの受け手が必要としているもの)とシーズ(技術やノウハウ、ボランティア自身)のマッチングでボランティア活動が成り立っていることや、赤十字基本原則を意識した活動を展開することの大切さを学びました。また、活動のヒントは日々の生活の中にあり、想像力や行動力を働かせてボランティア活動をする等、自身の奉仕団活動を検討する際に役立つ視点も学びました。
研修の最後には、2日間を通して学んだことを踏まえ他者・地域のニーズと、活動者自身のデザイアー(欲求)を区別し、What(何をするのか)ではなく、活動の出発点であるWhy(なぜ、どうして)から活動を組み立てることを意識した活動計画書を作成しました。
参加者の声
受講者からは「自分のボランティアに対する姿勢を再確認するいい機会になりました」「人道的ニーズを知り、活動を明確化していく事で更に視野を広げ、自己満足で終わらない人にならない事の大切さを学びました」「現在、周りにあるニーズについて自身の奉仕団活動との関わりを具体的に考えることができました」といった声が聞かれました。
受講者は今後、各都道府県でこの研修会において作成した活動計画書をもとに、人道的ニーズに応える活動を展開していくことになります。
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