シリーズ「モデル奉仕団」 小矢部市赤十字奉仕団

 「モデル奉仕団」とは、社会情勢の変化に即応して、より一層赤十字奉仕団活動の充実強化が期待されること受けて、昭和58年に実施要領を定めたものです。以来多くの奉仕団がモデル奉仕団として指定を受け、指定期間中、重点的に推進しようとする活動を行ってきました。

 その中からいくつかをご紹介します。

小矢部市赤十字奉仕団

 富山県小矢部市赤十字奉仕団は、団員数50名の奉仕団です。モデル奉仕団としては、令和3年度の1年間指定を受けております。具体的な活動として、7月に「サマーボランティアスクール」を行いましたので、その様子をご紹介します。

 サマーボランティアスクール(以下、サマースクール)は、これまで毎年、小矢部市社会福祉協議会が主催してきたものでしたが、令和3年度は初めて、赤十字奉仕団が担当しました。これは、赤十字奉仕団がかねてより小中学生、高校生との接点を持ちたいと考えていたところ、今回のモデル奉仕団に支部から指定を受けたことをきっかけとして、このサマースクールの運営に取り組もうというところにつながりました。

 また、この時期に富山県内の新型コロナウイルス感染症の感染状況が比較的落ち着いていたことも、実施を後押しする一つの要因となりました。

 奉仕団が企画運営したサマースクールは、7月26日に小矢部市民交流プラザにおいて、市内の中学校、高校似通う生徒24名が参加して開催されました。この参加者の皆さんは、各学校にお声がけをしたところに応募してきた生徒さんたちです。

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炊き出しでは塩昆布を使ったご飯を炊きました。美味しいと好評でした!

 当日は、次の3部構成として準備をすすめました。

  1 炊き出し実習

  2 牛乳パックを使った一人用非常食セットづくり

  3 DVD鑑賞をとおして赤十字の活動を知る

 炊き出しをテーマとして選んだ目的は、災害時の食について実際に体験してもらい、イメージを持ってもらうことでした。企画運営は、これまでやったことのなかったイベント開催ということもあり、準備期間中とても大変でしたが、反面、楽しいものでもありました。

 当日参加した奉仕団員も、また、参加者の中学生、高校生も楽しそうだったので、やってよかったなという気持ちです。また、コロナの影響で奉仕団として例年行っている活動が出来なかったのでそういう意味でも今回のサマースクールが開催できて本当に良かったと思います。

 今回の取り組みは、北日本新聞でも取り上げられ、「初めてだけとうまくできた」という中学生のコメントも紹介されました。

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牛乳パックを使った一人用非常食セットの準備

 奉仕団では、令和3年度の実施をきかっけとして、今後も継続していきたいと思っています。今後は、炊き出しだけでなく、健康生活支援講習を行うのもいいなと思っています。

 小矢部市赤十字奉仕団の取り組みはまだまだ続きます。