「これからも地域のために」

赤十字奉仕団中央委員会 委員長 増沢 純ますざわ じゅんさん

昭和60年4月に、私が所属している一関市大東赤十字奉仕団が設立され、人生の半分以上奉仕団に関わっています。当時28歳で副委員長となり、委員長や団員はほとんどが私の母と同じ年代で息子のように可愛がられたことを覚えています。地域に根ざした活動を心がけながら、一人暮らし老人の友愛訪問をはじめ、消防団との炊き出し訓練やスポーツイベントでの協力など、数多くの活動をしてきました。現在は時代の変化とともに奉仕団活動が思うようにできず、団員の高齢化や後継者不足など多くの課題が山積しています。しかしながら、地域を思う「こころ」は今も変わらず受け継がれています。地域の自助・共助を高め、多くの仲間とともに地域を守っていく奉仕団活動を次の世代に託せるよう、これからも自らができることに励みたいと思っています。

また、奉仕団は自発的行動が求められます。例えば、新型コロナウイルスがまん延した際に全国でマスクが不足しているニュースを目の当たりにし、「無ければ作ろう」という思いがこみ上げ、妻からミシンの使い方を教わりマスクを作ってみました。初めはなかなか上手くできず何度も失敗しましたが、段々慣れてきて上手にできるようになり、いろいろなサイズを作れるようになりました。本社・支部・地区・分区からの活動要請を待つことなく、「何が必要か、何をしなければいけないか」奉仕団が自ら判断し、迷ったら支部に相談しています。

「決して無理をせず、自分達でやれる範囲で」を心がけ、他の地域の奉仕団や他のボランティア団体と協働した活動も積極的に実践しましょう。ひとつひとつの団は小さいけれど全国に仲間がいます。奉仕団の力をあわせて地域のためにこれからも頑張っていきましょう。

【編集済】増沢委員長写真.jpg 新型コロナウイルス感染症拡大を受け、ご自宅で布マスクを作製する増沢さん 2020年8月