雪の山中湖でコミュニケーションスキルを磨く高校生

ハンドケア講習を全国に普及したい

ハンドケア講習を全国に普及したい

平成29年3月22日~27日の六日間、山梨県の山中湖にある宿泊施設に全国の青少年赤十字高校生メンバー73名が集い、防災や国際問題について学ぶ研修会を実施しました。

今回のテーマは、防災の分野でよく耳にする「共助」です。

災害が起こった際には、高校生などの若い力が避難所の運営や救援物資の配布など、多くの場面で不可欠な要素になりますが、そこでは地域の方とコミュニケーションをとって、協力し合うことが重要になります。

研修プログラムの中では、リーダーシップの必要性やその真意についてグループワークを体験することで学び、実際に地元の方に取材することを通じて、多様な価値観や個別の事情を抱えている方に対して何が出来るのかを理解することになります。

紛争下の人道支援を体感するRaid Crossに参加

紛争下の人道支援を体感するRaid Crossに参加

また、熊本地震を取材した新聞記者から災害発生直後の様子を聞き、被災者にどのように接して情報を発信していたのか。多くの高校生メンバーが熱心に質問をしていました。

国際赤十字のスタッフからは、「紛争下のシリアで起きている非人道的な行為、特に本来国際法で守られるべき民間人が犠牲になっている現実をどう受け止めるか」と話があり、自分たちが兵士や人道支援を行う赤十字スタッフの役割を体験するプログラムに参加することで、その危険性の高さや不条理な命令を課せられた心情を学ぶ機会もありました。

この経験を通じて、災害や紛争下での人間の心情を想像し、相手の気持ちを考えることの大切さを学ぶ高校生が増えることを願っています。