バヌアツって知っていますか?~バヌアツ赤十字社の今~ 【シリーズ①】
日本から6,476 km離れたバヌアツ共和国って、聞いたことがありますか?日赤の青少年赤十字活動では、バヌアツ赤十字社を通して、学校の子供たちへ防災教育を行っています。昨年から始まったこの支援について、シリーズでお届けします。
バヌアツ共和国ってどこにあるの?
83の島からなるバヌアツは、住民が居住する島は約70島で、その他の島は無人島です。オーストラリアの北東に位置し、日本からの直行便がないため、シドニーやオークランド、フィジーのナンディーからの乗り継ぎ便を利用して行くのが一般的で、約10時間後、バヌアツの首都、ポートビラに到着します。
バヌアツの人口と面積は?
人口が約24万人。日本の東京都港区の人口と同じくらいです。面積は12,200 km2で日本と比較すると新潟県より少し小さいサイズ。
バヌアツ赤十字社の本社はどこにあるの?
バヌアツ共和国の玄関口である「エファテ島」。この島は沖縄本島よりも少し小さいぐらいの大きさで、バヌアツ共和国では最も人口の多い島(約50,000人)です。首都のポートビラにあり、空港から車で15分程度。
(写真 左) 2階建てのバヌアツ赤十字社 本社社屋 (写真 右) 被災者に届ける救援物資が保管してある倉庫
バヌアツ赤十字社とは?
バヌアツは1980年までイギリスとフランスの植民地でした。独立を果たした後、初代大統領夫人を社長に迎え、バヌアツ赤十字社が誕生しました。なんと、今の社長は初代の大統領で83歳。バヌアツ赤十字社誕生から社を支えています。 社の職員は60人で、総勢約500名のボランティアにより支えています。主な活動は救護活動やボランティア活動。
バヌアツ赤十字社の本社社屋は、救援物資の倉庫、研修室、ボランティアのミーティングスペースなどがある2階建てのオフィスです。 いつもは人であふれているこのオフィスも、現在は救援活動中のため閑散としています。
(写真 左) 学生のボランティアも活躍している (写真 右) バヌアツ赤十字社のオフィス
バヌアツの今
実は今、バヌアツのアンバエ島では火山が噴火しており、島の住民が別の島へ避難しています。昨年9月に噴火し、島に住む全ての人(約11,000人)が近隣の島へ避難。ボートで避難した際、子供と両親が別々の島にたどり着いてしまうというハプニングも。バヌアツ赤十字社は別々になってしまった家族を繋ぐ役割も担いました。
(写真 左) 火山灰が絶え間なく降り注ぐ (写真 中央) 船で離島に避難するため誘導するバヌアツ赤十字社(c)Vanuatu Red Cross (写真 右) 火山灰まみれのトラック
青少年赤十字としてバヌアツへの海外支援のきっかけ
自然災害リスクの最も高い国(World Risk Repot 2016)で、地震や津波、火山噴火、サイクロン、洪水といった災害リスクに常にさらされています。2015年3月には巨大サイクロンにより人口の70%が被害を受けました。しかし、防災知識の普及や学校での災害対策が進んでいないために、被害の拡大を招いています。 そこで、災害リスク軽減や防災教育への意識が高く、バヌアツ教育研修省との連携も積極的に行われているバヌアツ赤十字社と協力し平成29年度から支援を開始しました。
≪続≫
~シリーズ②では「バヌアツ赤十字社の活動」をお届けする予定です~
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