バヌアツの一般市民の暮らしを体験~バヌアツの家族(シリーズ⑧)
前回は青少年赤十字活動や日本の文化をバヌアツの子ども達に紹介した様子をお伝えしました。今回は、ドキドキのホームステイの様子についてお届けします。
メレ村でのホームステイ~これぞ異文化交流!一人でホームステイ~
この日は、午前中に訪れた小学校のある、メレ村でホームステイです。メレ村は、首都ポートヴィラのあるエファテ島で最も人口の多い村。バスで村に入り、一人ずつホストファミリーのもとへ送っていきます。
それぞれのホストファミリーに自己紹介をし、あとはそれぞれの家で一晩を過ごします。ステイ先の家もそれぞれ。石積みで囲われた家もあれば、木の枝や皮、葉っぱで作った家もあります。シャワーも、家についている場合もあれば、「swim」、つまり川で泳ぐという家もありました。
晩御飯も各家庭によりそれぞれで、ごはんと肉を煮たような食事もあれば、自宅で取れたタロイモ、ヤムイモとチキンの組み合わせも。日本語でホストファミリーの名前を書いてあげたり、折り紙を紹介したり、ホストファミリーの小さな子と遊んだり、通訳も先生もいないなかで一生懸命コミュニケーションをとりながらそれぞれ交流を深めました。
明日の朝ごはんを仕込んでくれています。「トゥル」という伝統料理で、練ったイモを蒸し焼きにしています。
翌朝の朝ごはんまでご馳走になり、いよいよ別れのとき。一晩だけにも関わらず、「いつでも帰っておいで」と言っていただいたり、ある参加者は「シスター」と別れ際にハグをしてくれたり、参加者にとってかけがえのない貴重な時間になりました。
バヌアツの「家族」のために~他人ごとから自分ごとへ~
ホテルでの滞在だけでは、バヌアツの一般市民の暮らしを体感的に知ることはできませんでした。指導スタッフからは「国際交流のいいところは、家族ができること。なにかあったときに、家族を助けるのに理由はいらない」と参加メンバーにお話いただきました。ともに語り、時間を過ごしたことで遠く離れたバヌアツに「家族」ができたことは人生の財産となったようです。
メンバーはホームステイでバヌアツの暮らしを体験し、より自分ごととして防災教育、支援、さらには幸せについてまで考えはじめました。次回はメレ村の小学校の避難訓練に参加した様子をお届けします。お世話になった家族の住む村を津波が襲ったら・・・。自分ごととして、バヌアツの防災を考え始めたメンバーの様子もあわせて次回、お届けします!
≪続≫
シリーズ⑨では引き続き「バヌアツの防災を自分事として考えるメンバーの様子」をお届けする予定です。
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