よくあるご質問

青少年赤十字に加盟すると、どんなメリットがありますか。

加盟のメリットとして、 定期刊行物や資材・教材の無償提供・貸し出し、赤十字からの人材派遣(講演や救急法指導等)、メンバーや指導者対象の講習会の案内、青少年赤十字の特色ある教育手法の紹介(ノーチャイム、ボランタリー・サービス(ボランティア)活動など)、赤十字のネットワークを活用した幅広い活動(海外での赤十字活動情報、海外青少年赤十字メンバーとの交流、国内の赤十字施設や赤十字奉仕団との連携)などがあり、それぞれ各学校の教育計画の中に位置づけて実施し、その教育効果を高めるために活用いただけます。

青少年赤十字に加盟するにはどうすればいいですか。

ご興味を持たれたり、加盟登録を希望される場合は、直接、赤十字各都道府県支部の青少年赤十字担当者あてにご連絡ください。加盟登録の際には、登録申込書の記入をお願いしております。

会費等は必要ですか。

青少年赤十字に加盟登録する上で、経費は一切かかりません。赤十字の活動は、個人や法人の支援(寄付)で賄われています。また、活動をする際においても提供するプログラムは原則的には無料です。(講師派遣料、教材費等)

どんな形で加盟するのですか。

青少年赤十字は学校教育の中で展開されますので、その加盟の形態もクラブ単位、クラス単位、学年単位、そして学校単位で行なうなどさまざまです。学校のご都合に合わせて選べます。

活動に義務は生じるのですか。

青少年赤十字は、あくまでも学校が主体的に採用するものであり、各学校の教育計画の中に位置付けて実践していただくため、「これをしなければならない」といった義務のようなものはありません。

登録更新・登録式とは何ですか。

加盟登録は、毎年、年度初めに更新します。学年がかわり卒業・入学などの変化、学級の編成換えやクラブのメンバーの異動、教師の異動などが生じるために最新の情報に更新する必要があるためです。

また、多くの学校で児童・生徒が青少年赤十字のメンバーとしての自覚を持ち、意識を高めるために、登録式が行われています。

青少年赤十字に加盟している学校では、どんな活動をしているのですか。

青少年赤十字では、赤十字の人道精神に沿った実践目標を軸にさまざまな活動が展開されています。

実践例としては、救急法の講習会の実施、健康安全プログラム(健康安全教育)、防災教育、環境美化活動、老人福祉施設訪問、海外の青少年赤十字メンバーとの親善アルバムの交換や派遣・受入交流などがあります。

このような青少年赤十字ならではの活動以外であっでも、直接的、間接的に地域や世界の人びとの平和と福祉のためにつながるような活動を自由に行うことができ、これらは学校の教育方針に応じて計画していただけます。

「総合的な学習の時間」等に活用できますか。

赤十字のネットワーク、資材・教材を使って、赤十字の国際活動や世界の子どもたちの現状を知る国際理解教育、命と健康を守る健康安全教育、体験学習など、指導案等を併用して、ニーズに応じた授業を展開できます。また、赤十字職員・ボランティアの人材派遣も可能です。

他の青少年育成団体等との違いは何ですか。

多くの青少年育成団体が掲げる活動目的として、健全な青少年を育成するという点では青少年赤十字と共通するところですが、青少年赤十字は学校教育の場に組織され、教師が指導者となって、児童・生徒とともに活動に取り組みます。

また、すでに他の青少年育成団体の活動に取り組んでいても、青少年赤十字に加盟できます。

新たに青少年赤十字に加盟しなくても、すでに似たような活動をしていますが、なぜ今、青少年赤十字なのですか。

青少年赤十字の活動は1回の学習やボランティア活動だけで完了するものではありません。一つひとつの活動自体は単発であっても、青少年赤十字の活動を継続することで、青少年赤十字の目的である、誰もが持っている「やさしさ」や「思いやり」の心を引き出し、育てることが大切であると考えています。

そのために、児童・生徒が自主的で自律した生活態度を養うために、「気づき、考え、実行する」という態度目標を掲げており、またさまざまな教材・教育手法を開発してきています。

青少年赤十字と学校教育はどのように関っているのですか。

平成20年3月から実施されている学習指導要領の基本的なねらいは、特色ある教育活動の展開と、子どもたちが自ら学び、考える力の育成です。これは青少年赤十字の目的である、人の生命と尊厳を大切にする「人道的な精神」の育成や、「気づき、考え、実行する」という態度を養う教育と軌を同じくしているものと言えます。

この青少年赤十字の考え方や活動を学校教育の中に生かすことにより、児童・生徒が健康や安全への意識、福祉やボランティアの心、人権尊重の意識、国際理解の精神をわかりやすく、体験的に学ぶことの手助けになりえます。

また、青少年赤十字が他の青少年育成団体と異なる点は、その組織と活動が学校長や園長の理解のもと、先生や保育士を指導者として、学校や幼稚園・保育園の中で展開されていることです。