所蔵品紹介

日本赤十字社が保管する5万点以上の赤十字関連史料から、223点をご紹介します。
※一部、博物館明治村所蔵・日本赤十字豊田看護大学管理の史料を含みます。

カテゴリ(時代、形態、事業)で絞り込み検索ができます。

絞り込み検索

時代
形態
事業

赤十字情報プラザ展示中

佐野常民、赤十字との出会い【パリ万博絵入り新聞】

  • #~明治
  • #発行物
  • #国際活動
  • #その他
1867年のパリ万国博覧会の絵入り新聞“L'Exposition universelle de 1867 : illustrée”は、記事と精密な線画で各パビリオンを紹介しています。日本からは江戸幕府、薩摩藩、佐賀藩が出展し、それぞれ代表団を派遣します。その中には佐賀藩士の佐野常民、幕臣の渋沢栄一らがいました。 当時の赤十字も出展し、戦時で使う医療器具や担架、救急搬送用の馬車、五人委員会(赤十字国際委員会の前身)メンバーの胸像などを展示し、ジュネーブ条約の趣旨や取り組みを積極的に発信しました。佐野常民はパリ万博で赤十字活動と出会った感激を、後にこう記しています。 「十字社(ママ)なる者ありて、内外の兵を択ばず戦争に由て負傷したる者を救治するをつとめとするを見聞せり…一端傷痍を負ひ兵器を棄るに至ては我同胞中の人なれば、我人共に之を救療せんと欲するにあるなり」 アンリー・デュナンも万博会場を訪れ、人道支援組織の創設の功績により、万博の特別賞を受賞しています。
  • 赤十字パビリオン外観(絵入り新聞から)

  • 佐野常民