誰もが安心して夢を抱ける社会を目指して~多文化共生社会の実現に向けた愛知県支部の取り組み②~
自分のルーツを強みに
5月28日(火)、豊橋市の学校法人カンティーニョ学園でブラジル人生徒を対象としたポルトガル語での赤十字救急法講習を実施しました。講習指導を担当したのは、ブラジル出身で外国にルーツのある全国初のボランティア指導員として活躍する杉尾美恵子さんです。
参加生徒約50名のうち「119番」を知っていたのは8名ほどでしたが、講習受講後の「救急車を呼ぶときは?」の質問には「119番!」と多くの生徒から声が上がりました。
杉尾指導員は「分からないことがあれば声に出して周りの友だちや指導員に確認するみなさんの積極的な姿勢をみて、とても一生懸命取り組んでいることを実感しました。今回のような母国語での講習機会も増やしていけたらと思います。」と、これからの講習への思いを話してくれました。
赤十字の講習が誰かの助けになるかもしれない知識を学ぶだけでなく、杉尾指導員のように言葉の壁を越えてチャレンジしてみようと思えるきっかけになれば・・・
愛知県支部は、そんな機会を増やせるような事業を続けていきます。