日赤災害医療コーディネートチームらが帰還【台風第19号災害】
日赤福井県支部より被災地・長野県へ派遣された日赤災害医療コーディネートチームと日赤長野県支部の支部支援連絡要員(災害対策本部要員)は23日20時、無事帰還した。
同コーディネートチームとして派遣されたのは福井赤十字病院麻酔科部長の白塚秀之医師と川端和代看護師長、日本赤十字社福井県支部の山田智也事業推進係長で、災害対策本部要員として派遣されたのは同県支部の宮川亮一総務係長。
コーディネートチームは、長野市保健所内に設置された長野県地域災害保健医療調整会議の事務局で、活動する各救護班から報告を受け協議や指示等を行なったり、後方病院の手配やこれらをまとめる作業などの業務に従事。
この日、DVT(深部静脈血栓症=片方の足全体やふくらはぎが急に赤黒く腫れあがり、痛みがあらわれる症状、足から心臓へと血液を戻す血管に血の塊ができて詰まってしまう病気)の疑いのある被災者報告が数名あり、受け入れ病院宛ての文書の作成なども行なった。また、災害対策本部要員は、救護活動日誌とりまとめや本部への報告などの業務に従事した。いずれも23時まで活動を行なった。
今回初めて災害対策本部要員として派遣された宮川係長は「僕たちは災対の一員して室内で活動したが、窮屈な避難所で苦しんでいる人を思うと、果たしてここにいていいのか」と自問自答しながら疑問を投げかけた。
福井県支部では11月1日よりこころのケア班を派遣するなど、今後さらなる被災地救援を誓った。
救護班等の活動報告を受け協議する白塚医師(中央)
長野県地域災害保健医療調整会議の様子
災対本部の様子。右後方が宮川係長