Yahoo!ニュース掲載~小笹小学校にて防災キャンプが開催されました~
10月20日(火)・21日(水)、青少年赤十字(JRC)加盟校である福岡市立小笹小学校にて、小学5年生127名を対象とした防災キャンプが開催されました。
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この防災キャンプは、自然環境や災害時を想定した活動の中で、自主的に考え、自律的に行動し、協力しながら実践的な防災スキルを身につけることを目的として実施されたものです。
1日目は、日赤福岡県支部、福岡市消防局(防災センター)に加え、本県支部と『防災に関するパートナーシップ協定』を結んでいるKBC(九州朝日放送)から講師を招き、防災についてや災害時の備えについて学びました。
2日目は、担任の先生と同小学校の敷地内にある通称”トントン山”と鴻巣山の散策をとおして、危険箇所を調べたのち、まとめと振り返りを行いました。
KBCの防災解説委員である太田さんが担当のコマでは、平成29年九州北部豪雨の際に大きな被害を受けた東峰村に降った雨の量を、身近な学校のプールに置き換えて紹介。
事前に子どもたちが自宅に印をつけてきた『土砂災害ハザードマップ』を使い、土砂災害の危険性や5段階の大雨警戒レベルについて、学習しました。
青少年赤十字担当である緒方先生と太田さんが担当のコマでは、前半の内容を踏まえたうえで、災害時にあなたが支援できること、知っておけば役に立つことについて実践を交えながら学びました。
まずは、浮き輪になる防災リュックや両手が使えるLEDのヘッドライト、正しい情報を得るためのラジオなど、備えをしておくとよいものの一例を紹介。
次に、少量のお湯でできるホットタオル作りを紹介。避難所でお風呂に入ることができないときに身体を拭いて清潔にしたり、温かいタオルで血行を良くしたりすることができます。
持参したタオルを使って体験した子どもたちからは、「熱い!でもだんだんきもちよくなってきた」「あったかくて、顔や手を拭くとすっきりする」など、楽しみながら学ぶ様子がみられました。
その後、本県支部の職員の指導で、一次救命処置(心肺蘇生・AED)について体験学習を行いました。
胸骨圧迫では、2人1組で人形を使った実技を行い、お互いに正しい姿勢でできているか教え合いながら必死に練習する姿がみられました。
また、自分に窒息が起きていることを知らせるサインとして、自分の喉を親指と人差し指でつかむ『チョークサイン』を見たら、まずは咳をさせて異物を取り除けるように手助けすることも学びました。
全体を通して、子どもたちからは「学んだことを生かして、自分のいのちだけでなくほかの人のいのちも助けたいと思った」「もし(人が倒れている)現場に遭遇したら、胸骨圧迫の『強く・速く・絶え間なく』を思い出しながら、人を助けられるように頑張りたい」などの心強い言葉をきくことができました。
それに対し担任の先生は、「災害が起きたとき、何が正しいのか、すべて100点というのはない。いままで勉強して知っていることをふまえてみんなで協力することが、自分のいのちを守ることにもつながる。どのような行動をとったらいいか考えていく高学年に成長していってください」と思いを伝えました。
小笹小学校5年生の皆さんが、今回学習したことを忘れずに、いざというときに自分で考えて行動できるようになってくれるとともに、自分だけでなく周りの大切な人を助けられるような存在に成長してくれることを願っています。