令和3年度も日頃から災害に備えます✚No.2✚

 熊本県を中心に大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨災害」から、早くも1年が経ちました。
 前回に引き続き、大雨や台風の時期に備えて取り組んでいる訓練の様子などを一部ご紹介します。

災害救護車両による走行訓練

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 6月9日(水)、災害救護車両で福岡県支部(福岡市南区)より片道約40kmの久留米赤十字会館(久留米市)を参集地点とした走行訓練を行いました。

 この会館は、令和3年3月末日をもって温水プール・フィットネスの営業を終了しましたが、今後、災害時のロジスティクス中継基地および救護倉庫として県南地域の災害に備えます。

 本訓練は、車両無線機を使用した通信訓練も兼ねており、各車両で様々なルートを走行しながら無線通信を行い、迅速かつ安全なルートで被災地にたどり着くことを目的としました。

 また、6月23日(水)には、救護資機材の点検や車両操作の確認を行いました。
 災害時に素早く使用できるよう、資機材の動作確認や機器の充電なども含めて日頃から点検を行っています。

21070702.jpg車載の無線機 21070703.jpg実際に通信訓練を行う
21070704.jpg発電機の充電確認 21070705.jpg車両操作・点検

経験者から学ぶ救護員としての心構え

 6月30日(水)、事業課職員で災害対策本部運営や連絡調整員についての勉強会を行いました。
 この勉強会は、災害対策本部の派遣要員として活動した職員の経験談をもとに、活動する際に気を付けておくポイントなどを共有することで、より救護活動に関する理解を深めようと実施したものです。

 実際に東日本大震災や熊本地震の際に救護員として活動した職員から、「自分自身の役割を認識して、機転をきかせた立ち振る舞いが必要不可欠」「赤十字だけでなく他機関と連携しながらの救護活動になるため、平時から関係性を構築しておくことが重要」などの様々な経験談を聴くことができました。
 今回の勉強会を通して、今後起こりうる課題などが見えてきて、日本赤十字社の救護員としての新たな自覚が芽生えてきました。

 勉強会に参加した職員は、「出水期に入りいつ襲ってくるか分からない災害に対して、できる限りの準備を行ったうえで対応しなければならない。資機材を含めて、車両の設備などの習熟度を底上げし、万全の心構えで災害に備えたい」と力強く語りました。

 九州では、例年大雨災害が発生しており、今年度も油断はできません。
 新型コロナウイルス感染症まん延下で、救護訓練の実施にも制約がありますが、しっかりと感染防止対策を行いながら、今後も訓練を実施していきます。

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 令和3年度は、大規模な救護訓練だけでなく、日々の業務のなかで行っている小さな取り組みもより多くお伝えしていく予定です。
 ぜひ次回のトピックスもご覧ください!