豊前市立宇島小学校で防災キャンプが開催されました

 10月1日(金)・2日(土)、豊前市立宇島小学校にて小学5年生40名を対象とした防災キャンプが開催されました。

 この防災キャンプは、豊前市で発生が想定される大規模災害(地震津波・台風高潮・土砂災害)に対応した防災訓練や避難所生活を想定した宿泊・炊き出し訓練等の体験学習を通して、正しい知識をもとに情報を判断し、自ら安全に行動することや社会に貢献できる心・実践力の育成を図ることを目的としたもの。
 豊前市教育委員会の主催で、今年度初めて実施されました。

 入校式のあいさつで、豊前市教育委員会 中島 孝博 教育長は、「新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの楽しい行事が中止になるなか、学校内でも災害が起きたときの大切な勉強ができるのではと『防災キャンプ』を計画しました。この2日間を通して、①災害が起きたらどうするか ②当たり前だと思っている日々の暮らしや家族の大切さ この2つをしっかりと学んでください」と児童の皆さんへ思いを話しました。

 また、村田 泰彦 校長は、「将来、もし災害が起きたとき、皆さんが進んで行動できるよう、自分自身の安全を守りながら学んで、何ができるか考えてほしいです」と話しました。

21100101.JPG豊前市教育委員会 中島 孝博 教育長

21100102.JPG豊前市立宇島小学校 村田 泰彦 校長

日赤福岡県支部×KBC 2度目のコラボ授業

 防災キャンプの1コマ目で、本県支部職員とKBC(九州朝日放送)の講師によるコラボ授業を行いました。

 KBCの防災解説委員である太田さんは、平成29年九州北部豪雨の際に大きな被害を受けた東峰村に降った雨の量を、身近な学校のプールに置き換えて紹介。
 事前に子どもたちが自宅に印をつけてきた『ハザードマップ(土砂災害・津波・高潮)』を使い、土砂災害や高潮などの危険性について学びました。

21100103.JPG豊前市防災マップの紹介

21100104.JPG自宅に印をつけたハザードマップで確認

 青少年赤十字担当である緒方先生は、『青少年赤十字』や『人道』とは何かについて紹介。
 また、災害が起きたときには「自分のいのちは自分で守る」ことがまず一番大切であること、そして「日ごろからの備え」や「家族との約束」、「訓練を行うこと」の大切さを一緒に学びました。

 その後、『災害時に知っておけば役に立つこと』として、少量のお湯でできるホットタオルと新聞紙を使ったスリッパを紹介。

 実際に体験した子どもたちからは、「(ホットタオルは)ちょっと熱い!」「(スリッパは)思ったより簡単にできる」など、楽しみながら学ぶ様子がみられました。

21100105.JPGいのちを守るために大切なこと

21100106.JPGメモをとりながら真剣に聞く

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ホットタオルの体験

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新聞紙を使ったスリッパも体験

 その後、1泊2日にわたって、地元消防団による消防車両展示や水消火器体験、豊前市による備蓄食料での食事や防災クイズ、防災士会による授業が行われました。
 また、体育館に避難所で使用されるパーティションや車中泊マットなどを使用した宿泊体験も行われました。

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子どもたちからの感想を一部ご紹介!

  • 今日学んだことをしっかりと生かし、家族にも伝えたいと思った。
  • スリッパが身近にある新聞紙で作れることを知った。家の人と災害に備えて実際に体験してみたり、考えたりするなど定期的にしておきたい。
  • 自分の家が災害にあっても自分の身を守れるように、必要な準備をしておきたいと思った。
  • いつ豊前に災害が起きるか分からないと気付いた。もし災害が起こったら、助けてもらうだけではなく、自分なりにできる手助けをしたりして、周りの人と一緒に協力できる人になりたいと思った。

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 宇島小学校5年生の皆さんが、防災キャンプでの学習を通して、自分の身だけでなく家族や大切な人を守る行動ができるようになってくれることを期待しています。