草ヶ江小学校にて福祉体験学習を実施しました

 11月10日(火)、青少年赤十字(JRC)加盟校である福岡市立草ヶ江小学校にて、小学4年生5クラス計156名を対象とした福祉体験学習を実施しました。

 福祉体験学習は、青少年赤十字サポートプログラムの1つで、福祉に関する知識や技術を身につけ、地域に生きる一員であることに気づくとともに、共に力を合わせて生活する大切さや自分に何ができるかについて考えることを目的として実施されたものです。

 最初にクラス全員で車いす体験を行った後、代表者2名が高齢者疑似体験セットを装着し、体験を行いました。

車いす体験

 車いすの機能や使用時の注意点、支援の仕方について学びました。

 子どもたちは2人1組で、一方は足に重りをつけて車いすに乗り、もう一方は車いすの広げ方・たたみ方からコース上での押し方、段差の上り下り・方向転換を行いました。

 車いすを動かす際や段差を上り下りする際に、子どもたちが「いまから動かすね」「前に上げます」などと乗っている人に対して声かけをしている姿が印象的でした。
 また、「車いすに乗っている人のきもちも分かった」「相手のきもちを考えながら動かしたい」などの感想がきかれました。

 誰にでもある『やさしさ』や『思いやり』を行動に移せるよう、正しい支援の仕方を知り、乗っている人への配慮を考える時間となりました。

21112601.JPG衝撃がないよう慎重に… 21112602.JPGアドバイスを受けながら上手に操作できました

高齢者疑似体験

 高齢者疑似体験セットを装着することにより、機能の変化(関節の拘縮・筋肉の低下)と感覚・知覚の変化(眼・耳・皮膚などの感覚機能)を体験してもらいました。

 最初はマットの上を歩き、実際に箸を使って物を掴んだり新聞を読んだりし、最後は階段の上り下りを体験するルートでした。

 代表で体験した子どもたちからは、「周りに何があるか見づらくなった」「少し歩いただけなのに、登山した感覚だった。このような状態で生活する高齢者の方は大変だと思った」などの感想がきかれ、クラス全員で共有することができました。

21112603.JPG高齢者疑似体験セット 21112604.JPGかなり腰が曲がり、歩くのも一苦労
21112606.JPGなかなか普段通りには掴めません 21112605.JPG杖で段差を確認しながら下ります

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 現在、福岡県内の小学校248校(34%)青少年赤十字加盟校として活動を行っています。(令和3年11月19日時点)

 青少年赤十字の活動は、「これをしなければならない」といった義務のようなものはありません。日本赤十字社が提供する教材や資料を自由に活用し、学校教育のひとつとして展開することができます。

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