赤十字職員対象の救急法救急員養成講習を実施しました
受講者を「赤十字職員」に限定し、講習(接触を伴う実技含む)を実施
10~12月にかけて、令和3年度中に救急法指導員の資格習得を目指す赤十字職員を対象とした「救急法救急員養成講習(※)」を3回実施しました。
日本赤十字社では、救急法等の各講習を受講される皆さまが安全に参加できるよう、『基本的な感染対策の実施』や『人工呼吸や接触が伴う実技を行わない』など、コロナ禍における講習の実施要件を定めています。
ただし、その要件において、赤十字職員や国民の生命・生活を守る社会的使命を担っている団体などの「限定された団体」の場合は、『感染対策を十分に講じたうえで、接触を伴う実技が可能』となっていることから、対象を赤十字職員に限定したうえで今回の講習を実施しました。
(※救急法救急員養成講習…現在、一般の方向けの開催予定なし)
間隔をとった実技の実施 |
三角巾を使ったきずの手当 |
受講した職員は、三角巾によるきずの手当や骨折の手当、搬送など応急手当の知識や技術を学び、“人に教える立場”としての意識を持ちながら、自分自身のスキルアップに励んでいました。
担架による搬送 |
骨折の手当 |
受講した職員からの感想を紹介します!
講習内では、学んだ知識や技術が生かされる場面を実感してもらうために、救助者役と傷病者役に分かれて救護シミュレーションも実施。
まずは、その際に出た率直な感想を一部紹介します。
- 救助者役をやってみて・・・
・基本的なコミュニケーションがとれていなかった
・意識がある傷病者からは、名前を聞いたり、見えているけが以外に症状がないか確認したりして、不安にならないような声かけをしたいと思った
・実際に傷病者を目の前にすると、どこから処置すべきなのか優先順位が分からず、戸惑ってしまった - 傷病者役をやってみて・・・
・救助者の全体的な声かけが少なく、処置に気を取られることで(横たわっている傷病者の)視界から消えてしまって不安だった
・服の下にもけががある設定だったため、聞き取りをしてもらいたかった
・実際に傷病者役をやってみることで、声かけの重要性を身をもって感じた - 指導員から・・・
・基本的なところだが、まず現場に入るときに自分の身の安全確保をすることが大事
・傷病者への接し方として、ほかの傷病者に気をとられるなどで急にいなくなると不安にさせてしまうため、『一緒にいますからね』『大丈夫ですからね』などと精神的に安心させるような声かけを心がけてほしい
・今回のシミュレーションで気づいたことを生かして、練習を重ねていってほしい
総合シミュレーション後の振り返り |
また、3回にわたって講習を受講した職員からは、
「今回の講習では、三角巾を使ったきず、骨折の手当や搬送などの応急手当を学ぶことができ、救急法の知識がさらに広がった。新型コロナウイルス感染症が収束し、救急員養成講習が再開可能となったら、急な病気やけがをした人に対して多くの方が適切に手当てできるようにこの講習を受講していただきたい」
との感想がきかれました。
職員が受講した「救急法救急員養成講習」をはじめ、「水上安全法救助員Ⅰ養成講習」、「健康生活支援講習支援員養成講習」、「幼児安全法支援員養成講習」は、現在もなお開催できない状況にあります。
開催が可能となった場合には、改めてホームページやTwitter等でお知らせいたします。
現在、開催予定となっている講習の申し込みは、こちら(講習会について)をご覧ください。