「令和6年度全国赤十字救護班研修会」を実施しました
令和7年2月1日(土)、2日(日)の2日間、久留米市の久留米赤十字会館において「令和6年度全国赤十字救護班研修会」を実施しました。
本研修は、これまでは本社が主催し、日赤本社や日赤大阪府支部を会場として毎年実施されてきました。今年度から研修機会の更なる拡充などを図るため、日赤を全国の6つのブロックに分け、本社と各ブロックとの共催で実施することになりました。今回はじめて福岡県で開催されました。
研修の目的は、救護班(※)を編成する救護班要員が災害救護活動を実施する法的根拠や指揮命令系統、日赤内外の組織との連携の必要性などの知識を向上させるとともに、応急対応期における医療ニーズに対応可能な技術を習得することにより、今後発生が予測されている南海トラフ地震などの大規模災害における日本赤十字社の災害対応能力の強化を図るものです。
当日は、九州各県からの研修参加者55名に加え、研修スタッフとして全国の赤十字施設から58名のスタッフが集まり、座学や実働の研修を行いました。
特に2日目は、災害発生後を想定したカリキュラムを中心とし、グループに分かれて避難所支援と病院支援を想定した実践活動を行いました。
当初は戸惑う部分が見られながらも、これまでの経験や初日の講義を思い出しながら、日赤の使命である「苦しんでいる人を救いたい」という気持ちを前面に出して受講者全員が必死に取り組んでいました。
模擬災害対策本部会議では、各救護班の班長である医師が活動を行った避難所や病院の状況を的確に報告し、各避難所や病院の今後必要な支援内容を提案していました。
日本赤十字社では、こうした救護活動を災害発生時に迅速かつ効果的に実施できるよう、平時より研修会・訓練を実施しています。
※救護班:災害等が発生した際に救護活動を行う日本赤十字社のチームです。1班の基本編成は、医師(班長)1名、看護師長1名、看護師2名、事務職員2名となっており、状況に応じて薬剤師や助産師、放射線技師などを加えて、現地へ派遣いたします。