上殿小学校64回目の「山ゆり訪問」
6月2日、広島県安芸太田町立上殿(かみとの)小学校(校長 栗栖さゆり)より、児童5人と、教員・保護者が、入院中の患者さんたちに元気になってもらおうと広島赤十字・原爆病院を訪れ、山ゆりの花束をプレゼントしました。
この訪問は、同校の児童が青少年赤十字活動の一環として行っています。広島に原子爆弾が投下されて間もない昭和26(1951)年に、被ばく患者さんを慰めようと学校の周辺に咲いた山ゆりを持って同病院(当時は広島原爆病院)を訪れたことから始まり、今年で64回目を迎えました。
この日、生徒たちは「ふるさと」などのリコーダー演奏、「もしもしかめよ」に合わせた肩たたきなどを行い、患者さんたちと交流を深めました。最後にはラウンジに集まった患者さん一人ひとりに「早く元気になってください。」と励ましの言葉をかけながら、生徒たちが摘んだ見事な山ゆりの花束と、全校児童で作成した千羽鶴や日ごろの学校生活を綴った文集などを手渡しました。
児童たちによるリコーダー演奏
「茶摘み」の歌に合わせて
感謝のことばをいただきました。
花束を受け取った患者さんの中には、「よく来てくれたね、ありがとう。」と涙を流して喜ばれる方もおり、今回の訪問も患者さんたちの心に残るものになったようです。児童たちの「また来年も来ます!」という笑顔がさらに皆さんに元気を与えていました。