【プレスリリース】~こころのケア班がみた、呉市川尻地区の被災者が抱えるストレス~被災者の方に約3週間ぶりの洗濯を
日本赤十字社は、呉市と協働して入浴・給水ポイントとされている呉市立川尻中学校に、洗濯機を設置。7月26 日13 時からサービスを開始し、生活環境の改善に貢献することとなりました。
災害の発生から約3週間が経ち、生活再建への兆しが少しずつ見えてきた被災各地。しかしながら、生活の基盤となる水道ポンプ所が全壊した、呉市川尻地区では、未だ断水状態が続いています。給水車が巡回するなど、飲料水は確保されていますが、生活用水は不足のまま。日赤こころのケア班による同地区での調査において、住民が洗濯に対するストレスを抱えていることがわかりました。
そこで日赤は呉市からの要請により、海外での豊富な災害対応経験を有する給水・衛生チーム、WATSAN(Water and Sanitation)を派遣。国際医療救援の場で、緊急対応の際に使用している、水・衛生ユニット機材※の中からタンクと排水設備を展開し洗濯機を設置しました。周囲が生活再建へ取り組んでいく中、改めて浮き彫りになった生活用水という課題。断水地域に給水システムを構築し洗濯サービスを提供するのは、日赤として国内初の試みです。これからの支援の在り方を考えるきっかけとして、ぜひご取材ください。
<水・衛生ユニット>
水の精製(ポンプ・浄水器)、貯水タンク、排水設備(ホース、パイプ、給水口・蛇口類)、衛生設備(簡易トイレ、シャワー等)からなるセットで、2013年のフィリピン中部台風災害や2015年のネパール地震救援などでは、谷川の水をくみあげ、原水を運搬、ろ過して浄水をつくり、被災地での診療用水、生活用水を供給。
国内では、東日本大震災の際に貯水タンクと排水設備を使用、熊本地震においては、排水設備と衛生設備、北海道の水害時には衛生設備を展開。
(※写真は、東日本大震災の際に展開した排水設備)
ご取材イメージ
(※スケジュールは変更となる場合がございますので、詳細はお問い合わせください。)
7月26日 13時 呉市立川尻中学校 洗濯機使用の開始
インタビュー可能な対象者
・日本赤十字社広島県支部担当職員
・日本赤十字社給水・衛生チーム、WATSAN(Water and Sanitation)担当者
※利用にあたっては、事前予約が必要。詳細については、お問合せください。
熊本赤十字病院から呉市に届いた機材を確認
川尻中学校に設置した洗濯機
お問い合わせ
日本赤十字社 広島県支部 担当 玉置(たまおき)・上之園(うえのその)
電話:082-545-5011 FAX:082-240-2741 Mail:soshiki@hiroshima.jrc.or.jp