1.17香川からKOBE・AWAJIへ"希望の灯り"を ~温故備震~故きを温ね明日に備える
令和7年1月16日(木)と17日(金)、高松市の丸亀町壱番街前ドーム広場で、「1.17香川からKOBE・AWAJIへ ”希望の灯り” を ~温故備震~ 故きを温ね 明日に備える」を行いました。
6,434人もの方々がお亡くなりになり、25万戸もの建物が全半壊するなど、未曾有の被害をもたらした阪神・淡路大震災から30年の節目を迎えることから、亡くなられた方々のご冥福を改めてお祈りするとともに、過去の災害を決して忘れることなく、その教訓を次の世代に紡ぎ、防災意識を高めていただきたいとの思いを込めました。
買い物客や学生、通勤中の方、さらには外国人観光客などが、約400個の紙コップに「私たちは忘れない」、「今備えれば守れる命がある」、「災害のない年になりますように」など、それぞれの思いを綴ったメッセージやイラストを書き、ケミカルライトを点けて「1.17」の数字を描きました。
そして、発災12時間前の16日午後5時46分と地震が起きた17日午前5時46分に、灯した「1.17」の数字を囲んで黙とうをささげました。
会場では、被災状況や避難生活、救護活動やボランティア活動の様子を紹介したパネル展示も行い、多くの方々が立ち止まり、思いを馳せていました。来場者の一人は、「今でも当時のことを鮮明に覚えており、本当に大変でした。このようなイベントをきっかけに改めて地震の怖さや備えの重要性を知ってもらいたいです」と話していました。
阪神・淡路大震災では、多くのボランティアが被災者の支援に駆けつけ、多くの役割を担ったことから、「ボランティア元年」と呼ばれています。参加した安全奉仕団団員の中にも当時ボランティアとして被災地で活動した者がおり、「被災地の悲惨な状況は30年たった今も忘れることはない」と話していました。
私たち赤十字も、救うを託された者として、災害時の救護体制を常に整えるとともに、防災・減災に対する意識を高めるために様々な啓発活動を行い、発生リスクが高まっている南海トラフ地震等への備えに万全を期してまいります。