「より多くの命を守るために!」実技研修(EMIS及びJ-SPEED)を実施
5月26日(木)に日赤京都府支部(京都市東山区)において、日赤救護班の主事(Lg)を対象に、広域災害救急医療情報システム(EMIS:イーミス)と、災害時の標準カルテ(災害診療記録)を、診療日報として電子化するシステム(J-SPEED:ジェイスピード)の実技研修を実施しました。
講師の京都第一赤十字病院の上門 充さんは、「EMISは平成7年の阪神淡路大震災での経験をもとに開発されたシステムです。当時は携帯電話なども無く、刻一刻と変化する状況の中、どこにどれだけの負傷者が存在しているのか、受け入れ可能な医療機関はどこかといった情報を得ることは困難でした。もし、このEMISの様なシステムがあれば、より多くの命を救えたとも言われているので、救護班要員は操作に精通するように」と指導されました。
受講者からは「EMISやJ-SPEEDが生まれた背景まで知ることが出来たので、情報の収集と伝達の認識をより深めることが出来た」といった感想などが寄せられました。日本赤十字社は、災害などから人間の命と健康、尊厳を守るための活動に取り組んで参ります。