「知識があっても行動しなければ何も意味がない。」 青少年赤十字リーダーシップ・トレーニング・センター高校生の部を開催しました!
8月3日(木)、4日(金)の2日間にわたり京都府青少年赤十字リーダーシップ・トレーニング・センター高校生の部を開催しました。
その2日間の様子をご紹介します。
最初は、『目標設定』から始まります。
自己紹介として、青少年赤十字との出会いやここで活動をする理由・
魅力についてHRメンバーに共有した後、今回のトレセンではどのように活動したいか、目標を考えました。
『赤十字概論』
赤十字の成り立ちや七原則、赤十字マークについてなど、赤十字の基礎を学びました。
『YABC』
YABCとは赤十字の七原則を理解し、行動変容を促すプログラムのことです。
講師を務めた赤十字京都ユースの宮本さんは、
私たち自身が知らぬ間に抱えているスティグマに気づき、
何か発言や行動をする前に一度、それは正しいかどうか考える事が大切だと伝えられました。
1日目午後のプログラムは、『避難所HUG』
発災後、様々な人が集まり生活をする避難所。
防災カードゲームを通じて、自分達だったらどのような避難所を作るか考えました。
ゲーム後の振り返りでは、仮設トイレ・仮設シャワーの設置場所、持病をもつ人が休む場所、を迷ったという意見やルールを守らない人への対応が難しかったなど多様な疑問や意見が交わされました。
避難所HUGを終えた後は、防災時に役立つ実技を学びました。
ホットタオルの作成方法や、風呂敷を使ったリュックの作り方など初めての作成でしたが、HRで協力し丁寧に作っていました。
物資が不足する災害時、こうした臨機応変な対応が求められます。
2日目が始まります。昨日よりは、少し緊張の解けた生徒達が会場へ集まってきました。
『国際活動』
赤十字の活動を聞くと、よく学生から挙げられる国際活動。
日本赤十字社の海外派遣要員であり、実際に過去2度派遣を
経験した支部職員より講義を行いました。
他国で起きている凄惨な現実を知り、衝撃を受けた。
自分自身は何が出来るだろうと考えるきっかけになったとの感想がありました。
『救急法』
今回は通常の救急法講習ではなく、トレセンらしさを加えて、
意見交換やワークを織り交ぜた講習会となりました。
例えば、避難所で食べ物を喉に詰まらせた高齢者がいたと仮定し、
自分達が避難所にいたらどんな行動をとるか、そもそも詰まらせないような対応が出来たのではないか。などHRで話し合いました。
2日間のトレセンの集大成、『活動計画』の時間です。
各校に分かれ、今年学校で行う活動について考えました。
日常にある問題をまずは考え、そこから5W1Hの方法で活動を計画しました。水害が発生した地域への募金活動、コンタクトレンズ等の回収、避難訓練の実施、広報ポスターの作成など様々な活動が計画されました。
参加した生徒が素敵な感想を残してくれました。
『我々の中にある勇気や活力が、動かなくてはいけないという状況で発揮されない限り、我々はそこに立ち止まったままです。そんな時に、1歩動き、行動を起こし、その結果失敗したとしても、僕は行動を起こし、成功への『努力』が出来る。そんな人間になりたいと思いました。』
もともと活動に対する意欲が高い京都の高校生メンバーですが、今回のトレセンを通じて、よりその実行力が高まったことを願います。
青少年赤十字では、一緒に活動をしてくださる加盟校を随時募集しております。
お問い合わせは、京都府支部まで。(TEL 075-541-9326)