「溺れている人は静かに沈みます!」~黄檗公園プールで水上安全法講習を開催~
7月6日に黄檗公園プールで水上安全法短期講習を実施しました。プール開きを目前にして監督員・監視員・公社職員の総勢37人が、プールでの安全監視の方法、水の事故を防ぐための知識、溺れた人を救助するための技術を学びました。水中に沈んだ人を発見するのは監視員ではなく、遊泳者が気づくことがほとんどであることから、溺れる人を発見するのではなく、事故を未然に防ぐための監視であること。溺れた人の救助は泳がずに、陸から、複数で、機材を使って救助することを実技を通してトレーニングしました。
指導にあたった松田指導員は「多くの人が溺れている人は水をバシャバシャしながら助けて~!!と叫ぶのをイメージされていますが、溺れている人は呼吸が出来ないのですから、叫ぶことなく静かに沈んでいきます。子供たちが楽しい思い出をたくさんつくれるよう、プール監視員は気を抜くことなく遊泳者全員を見守ってください。」と話しました。
この講習会を企画された同施設の平野正人さんは、「ずっと前からこの講習会の開催を希望していました。コロナ禍などでなかなか実現できなかったのですが、プール監視のスタッフが熱心に取り組んでくれたので良かったです。将来的には子供たちを集めて着衣泳の体験会なども企画したいと思っています」と話されました。ちなみに、平野さんも赤十字レスキューチェーン京都に所属されているボランティアで、救急法の指導員もされています。午前中は平野さんの指導のもと心肺蘇生法もトレーニングされています。