赤十字の仕事を体験!~中学生の職業体験を実施しました~
7月11~13日の3日間、さいたま市中学生職場体験事業「未来くるワーク」の一環として、さいたま市立木崎中学校の2年生4名が来訪しました。
支部が行う救護事業や講習普及事業、青少年赤十字事業などの仕事を体験し、働くことへの理解を深めてもらいました。
生徒さんが体験した内容や、3日間の感想を寄せてもらいましたので、紹介します。
中学生による報告
1日目
【赤十字事業説明】
この日は赤十字についてのお話しを聞きました。
赤十字は、戦時救護がきっかけで設立されたことを知りました。アンリー・デュナンが言った「傷ついた兵士はもはや兵士ではない、人間である。」という言葉が印象に残っています。
ほかにも、赤十字のミッションステートメントを教えてもらいました。
「いかなる状況下でも、人間の命と健康、尊厳を守る」という使命からは、苦しんでいる人を助けたいという強い意志を感じました。
【支部見学】
支部社屋や倉庫などを見学しました。心肺蘇生練習人形がたくさん置いてある光景には、少し驚きました。
人形以外にも非常食や、安眠セットなどの災害救援物資が備蓄され、災害への対応を伺うことができました。
【青少年赤十字の業務体験】
普段、青少年赤十字担当の職員が普及している「防災すごろく」をやりながらゲーム感覚で災害について学びました。
災害によって困っている人をどう助けるか、話し合いながらすごろくを進めていきました。
すごろくでは、橋が壊れて避難できないなど、とてもリアルでした。
【その他業務の体験】
救急法講習を行う際に必要な封筒の作成や、教材の準備などをしました。
2日目
【朝礼、支部内消毒】
2日目の朝は、朝礼に出て一日の流れを確認しました。会社の朝礼に出るのはとても新鮮でした。
支部内の消毒では、安全に施設を利用してもらえるよう、自販機のボタンやドアノブなど人が良く触りそうな箇所を自分たちで考え消毒しました。
【災害救護業務の体験】
災害救護事業について教えてもらった後、無線や衛星電話の体験をしました。
トランシーバーは普段使っている携帯と違って相手が話しているときはしゃべることができないため、とても不便に感じました。
また、衛星電話は通話料が高額であることを知り、とても驚きました。訓練の重要性を知りました。貴重な経験ができました。
【講習会の受付業務】
受付では言葉遣いに気を付けました。大人に案内をするのはとても新鮮だったため、とても緊張しました。
講習は、鉄道会社の乗務員さんや駅員さんが受講していました。
一生懸命に勉強していて、いざという時に助けられるよう努力していることが分かりました。普及の大切さを実感しました。
3日目
【事務・広報体験】
赤十字で行っている救急法の「認定証」を発行しました。また、職場の雰囲気を明るくするため、丸い壁掛け時計の両端に「ハートラちゃん」や「けんけつちゃん」の耳をつけました。
他にも、外の掲示板の紙の張替え作業などもお手伝いしました。
【講習会開催補助業務】
2日目に続き、講習会が開かれていたため、実施前に床の消毒や教本の準備などをしました。
その後、受付や案内をしました。
【ホームページ、SNSに掲載する記事の作成】
3日間の振り返りを行い、ホームページやFacebookの記事を作成しました。(こちらの記事です)
まとめ・感想
【まとめ】
日本赤十字社では医師や看護師など、たくさんの職種の人が働いていることを知ることができました。
担当するお仕事は違っても、みんな「苦しんでいる人を救いたい」という気持ちで働いていることもわかりました。
【感想】
Aさん 今回の職場体験学習で、赤十字が普段何をしているか分かりました。
大人を案内するときに正しく敬語が使えない場面もあったため、自分の未熟さにも気づきました。
職場体験を通じて、少し成長できたのではないかと思います。
Bさん 赤十字で働いている人はとても優しく、楽しく体験ができました。
日本赤十字社の仕事について、理解することができたと思います。講習会の実施をお手伝いしているときは、
大人と接することが多くとても緊張しましたが、周りの人が優しくしてくれたため、緊張も和らぎました。
3日間で成長を感じました。
Cさん 職場体験に来るまでは、赤十字と聞くと病院や献血のイメージしかありませんでした。
しかし、体験を通じて赤十字マークは国によって赤新月など違うデザインもあることや、赤十字マークは攻撃してはいけないという決まりがあること
も知りました。
赤十字は、どこかで災害などが起こった時、すぐに救護班が駆けつけて医療救護活動をしていることを知り、すごいなと思いまし
た。
体験2日目、救急法講習のお手伝いのあと少しだけ実技に参加しましたが、支部に勤務する看護師さんの心肺蘇生法を見て、すごいなと思いま
した。今回の職場体験の経験を活かし、将来の自分の仕事につなげたいです。
Dさん この職場体験学習で学んだことが沢山あります。赤十字は人の命を守る仕事なのだと知りました。
ポスターのキャッチコピーに「救える命がそこにあります。」と書いてありました。人々が命を落とさないように努力されているのだと思いました。
この職場体験で学んだ事を生活に生かし、社会に出たときに恥をかかないよう日々努力したいです。
学校生活から離れ、私たちの仲間として働いた皆さんは、一所懸命に頑張ってくれました。
この経験が将来を考える良いきっかけとなり、これから益々活躍してくれることを職員一同願っています。