【体験レポート】高校生が見た海外!~海外姉妹社主催研修に参加して~
赤十字は191の国と地域にあり、世界最大のネットワークを持つ人道支援組織です。
日赤が行う青少年赤十字(JRC)事業では、「広く世界を知り、なかよく助け合う精神を養う」ことを実践目標として、様々な取り組みを行っています。
今年度、海外姉妹社の主催する複数の研修に日本の代表として県内の高校生が参加しました!
高校生たちのレポートをご紹介します!
【その①】「ユースキャンプ(モンゴル赤十字社&国際赤十字・赤新月社連盟主催)」
参加したのは?
県立常盤高等学校JRC部
堀畑 実里さん(3年)、白石 心路さん(2年)
目的
リーダーシップ力の向上や、気候変動におけるレジリエンスに関する問題探究、異文化理解の促進など。
レポート
モンゴル赤十字社の訪問見学や、チンギス・ハーン博物館の鑑賞のほか、モンゴル赤十字社のキャンプサイトでは、「理想のリーダー、ユースとは」、「コミュニケーションする時何が大事か」、「プレゼンテーションのコツ」などの様々な講義を受けました。
各国の活動紹介や文化紹介、キャンプファイヤーを通してメンバーの親睦も深めました。
本題である「気候変動におけるレジリエンス」では、災害時の問題点についてのプロジェクトを考えました。私たちは栃木県から参加したユース2人よともにチームを組み、1人暮らしの高齢者に点を当て、地域でのコミュニティ作りに関する活動計画書を作成しました。
感想
堀畑さん
国が違っていても、私たちは同じ人間だということを学びました。初めは、他の国の人と話せるのか不安で受け入れて貰えるのか心配でしたが、名前もお互いに覚えられて、みんな笑顔で素敵な空間を作れて、こんな協力できるんだと驚きました。
ゲル(移動式の住居)の中に虫がいて、同じゲルの子が泣いているとき、海外のユースが励ましに来てくれて、優しさや思いやりなどは国など関係ないことを改めて身をもってよく知ることができました。
白石さん
様々な国から来た仲間たちと会話できるか不安だったけど、食最後は別れるのが寂しくなるぐらい仲良くなりました。
この派遣では、気候変動が私たちにどのような危険や影響をもたらすかについて学びました。
現在、私の高校のJRC部で観光地で海外からの旅行客とコミュニケーションをとろうという企画を考えているので、今回学んだことを生かして頑張りたいです!
【その②】「 インターナショナルキャンプ(オーストリア赤十字社主催)」
参加したのは?
さいたま市立浦和南高等学校
ウィトン明愛理さん(3年)
目的
各国参加者との共同生活を通して国際理解・親善を深めること。
講義やディスカッションを通してチームビルディングの手法や他者との協働の重要性について理解を深めることなど。
レポート・感想
キャンプは講義、研修旅行と文化交流で構成されていてヨーロッパ、中央アメリカ、アジア、アフリカからの参加者とどのプログラムも大いに楽しむことができました!
講義は赤十字の活動、メンタルヘルス、文化とコミュニケーションなどについてでした。
特に「メンタルヘルス」については、”他者に対してのケア“が日本の学校で学んだ事と違ったため印象に残っています。
また、文化と「コミュニケーション」についての講義ではグループワークがあり、出身国が違う仲間とのディスカッションでは価値観や考え方が違う様子が見受けられ、興味深かったです。
「World Fair(世界博覧会)」という講義では、参加者がそれぞれ自分の国の赤十字の活動と文化について模造紙にまとめ、2分程度で発表するという活動がありました。発表では、各国の赤十字の活動を知ることができ、またそれぞれ模造紙の使い方にも趣向が凝らされていて視覚的にも楽しむことができました!
「National Pub」というプログラムがありました。これは、日替わりで各国の文化や料理を振舞うものです。
私は、折り紙や簡単な日本語を発表したほか、お好み焼きを作って振る舞いました。完食してもらえて嬉しかったです!!
また、最終日の「Festival Of Nations」では浴衣を着て日本についてと日本の食文化についてのプレゼンテーションをしました。
その後に現地の方々の日本について新しい事を知れたという声を聞くことができ、嬉しく思いました。
最後に、準備からご協力して頂いた先生方、日本赤十字社の方々、ペアのかのんさん、本当にありがとうございました!!
【その③】「赤十字ユース・ボランティアキャンプ(ベトナム赤十字社主催)」
参加したのは?
県立常盤高等学校JRC部
神成 梨花さん(2年)
テーマ
グリーンボランティア
~安全で思いやりのある地域社会のために~
レポート
アジア大洋州地域から集まった仲間とともに海のクリーン活動をしました。
拾ったごみを見てみると、プラスチックゴミが多いということを実感しました。
民族衣装を着て、各国の文化紹介を行うカルチャーナイトがありました。
私は書道と阿波踊りを披露しました!全員が一緒に踊ってくれて嬉しかったです。
食事のとき、「日本では食材や料理を作ってくれた人への感謝をこめて食べる前に「いただきます」と言うんだよ」と紹介したところ、全員がやってくれました!!
感想
入国した瞬間からクラクションの音が響いていて、海外に来たワクワクとドキドキを感じました。
派遣中は、さまざまな国の仲間と交流することができました。
グリーンボランティアがテーマとなっていて、ゴミ掃除をしたり、私たちのできることをディスカッションしたりして、理解を深めました。
キャンプ中には、各国について分からないことを調べましたが、まずは知ることが国際理解の第一歩だと感じました。
もっと英語を話せるようになりたいです。たくさん勉強をしたいと思います!!
終わりに
私たちは、世界の国々とのつながりの中で生活しています。外国の人々やその国のことについて正しく理解し、交流を深めることで、自分自身を知ることにもつながります。
赤十字は、このような積み重ねが、平和の実現につながると考えています。
今後も、赤十字のネットワークを生かした「国際理解・親善」の活動を進めます。